■遅れてきた秋に頭抱える店も…長引いた暑さで起こった異変(熊本県)
ようやく熊本県内にも本格的な秋が訪れ、23日朝は18地点中9地点で今シーズンの最低気温を更新しました。一方で長引いた暑さにより様々な「異変」が起きています。
22日夜、熊本市中央区の飲食店。あつあつの鍋を囲む人たちの姿が。
■客
「急激に(気温が)下がってきた。ちょうどいい気温になってきたので、鍋を食べたくなります」
■洲ア湧貴記者
「今シーズン初めての鍋、いただきます。お肉もジューシーでとても美味しいです。具材もたくさんで体の芯からあたたまります」
鍋料理を提供するこちらの店。10月の売り上げはコロナ禍前に比べると半分ほどにとどまっているということです。その原因は「長引いた暑さ」。かき入れ時にもかかわらず出だしが遅れ、店も頭を抱えています。
■鍋やTAMARI 熊本総本家・林宏明オーナー
「先週ぐらいまで半袖で良いくらいだったんで皆さんの気持ちが鍋という気持ちじゃないのかな。きょうも予約はあまりなかったんですけど、ちょっと寒くなって飛び込みのお客さんが何組もいらっしゃって。今からは本当に期待するばかりです」
23日は二十四節気の「霜降」。朝晩の冷え込みが増し、山里では、霜が降り始める頃とされています。
■平井友莉アナ
「熊本市内、風もあって心地よい気候です。イチョウの葉も黄色く色づき始めていて本格的な秋の訪れを感じられます」
本格化してきた秋。
町ゆく人の服装を見てみると…長袖を羽織る人もいれば、半袖の人も。変動する季節に翻弄されているようです。
■80代
「秋が来たなと思いました」
■20代
「きょうの朝も冷えていて長袖を着てきたんですけど日差しが暑くて。難しいです」
■20代
「(息子は)きょう長袖長ズボンを初めて履いたかなと思います」
Q.衣替えは?
「最近いきなり寒くなったのでまだ追いついていない」
そんな中、こちらのコインランドリーでは…。
■コインランドリーの利用客
「寒くなってきたので毛布を持ってきました」
次々と毛布を洗いにくる人の姿が。
■コインランドリーの利用客
「今年はついこの前まで真夏みたいに暑かったので(持ってくるのは)結構遅いほう。きょうから使います」
コインランドリーと併設するクリーニング店も、長引いた暑さの影響を受けていました。
■ハクトウ桜木店 宮ア 萌さん
「例年ですと10月1日が衣替えの時期と言われているんですけど、今年はすごく暑かったのでその分1か月くらい衣替えが遅くなっている状況」
■ハクトウ桜木店 宮ア 萌さん
「クールビスの影響などでポロシャツを着ている方が結構多いのでワイシャツが少ないのと、ネクタイもすごく少ないように思う」
主力の長袖のワイシャツも、例年と比べ2割ほど利用が減っていて、売り上げに影響を及ぼしているということです。
様々な異変をもたらした今年の暑さも、ようやくいち段落。来週から一気に冷え込みが強まる見込みで、暑さに翻弄された人たちにとって待ちに待った季節の移り変わりです。
(10/23 20:03 熊本県民テレビ)
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