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どうなる小学校給食無償化 4か月前なのに決まらない国の方針に自治体困惑(熊本県)



2026年度から、小学校で始まる予定の全国一律の学校給食の無償化。4か月後に迫るのに一向に方針が決まっていません。県内では17の市町村が給食費を無償化していますが、自治体ごとの格差を埋めることはできるでしょうか。

9日、カメラがお邪魔したのは菊陽西小学校の給食です。

■男児
「(給食)最高です」
Q好きな献立とかある?
「揚げパン」
「唐揚げが好きです」
■女児
「お腹空いているときは結構楽しみにしています」


子どもたちの成長に欠かせない学校給食。菊陽町は子育て世帯の負担を減らすため、ことし4月からすべての町立の小中学校で給食費を無償化しました。保護者に給食費の無償化について聞いてみると…。

■小学生の父親
「給食で栄養バランスが考えられた食事を摂れるというのがとてもありがたいし、またそれが無償になるところが とても家計も助かるので菊陽町には感謝している」

■小学生2人の母親
「単純に2人分の1年間の給食費っていったら10万円くらいある。(浮いたお金は)習い事の月謝の分とかに使っています」


県教育委員会によりますと、県内では17の市町村が給食費を無償化しています。一方で自治体ごとに対応が異なることで「格差」も生まれています。こうした不公平感をなくすため、自民党・日本維新の会それに公明党は、来年度から全国一律で、小学校の給食費を無償化することで合意していました。

しかし4か月後に迫るのに一向に決まらない方針。3党の合意を受けて、来年4月からの無償化を目指している熊本市の大西市長は12月の市議会で…。


■熊本市・大西一史市長
「具体的な準備に着手できない状況であり、非常に困惑をしております」

そして9日、給食費の無償化をめぐる動きが。自民党・日本維新の会、それに公明党の3党が、小学校の給食費無償化の財源を国と都道府県が半額ずつ負担するよう全国知事会に提案しました。中学校については明確にされていません。

都道府県も負担する案が出た小学校の給食費無償化。政策決定までのリミットが迫っています。

(12/09 19:12 熊本県民テレビ)

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