■「早すぎる」インフルエンザ流行さらに拡大 傾向と対策は(熊本県)
寒さが厳しくなり乾燥が強まる中、全国的に流行しているのが「インフルエンザ」です。4日に発表された熊本県内の1医療機関あたりの患者の数は36.67人。警報レベルの30人を2週連続で超えています。どのように感染を防ぐのか。子どもたちが通う保育施設では、徹底した対策がとられています。
美里町の砥用音楽幼稚園。発表会に向けて園児たちが音楽の練習をしていました。共同で使う楽器も多くあります。練習が終わると
「消毒します!」
消毒は口に入れても害のないスプレーを使い、おもちゃもこまめに除菌します。
■平井友莉アナ
「こちらの幼稚園では、加湿器や除菌する機械を全ての部屋に備えています。年中稼働させているということです」
さらに喉が乾燥することで感染リスクが高まるため、冬場もこまめな水分補給を意識。徹底的な感染症対策もあってか、この幼稚園で今シーズン、インフルエンザにかかったのは3人にとどまっています。
■砥用音楽幼稚園・鷲山由美子園長
「安心して過ごせるように園内でとれる対策は除菌抗菌、手洗いうがいなど気をつけて行っていきたい」
一方、病院では。
■永島由菜キャスター
「こちらのクリニックではインフルエンザの患者が先週と比べて2倍ほどに増えているということです」
4日朝も30人ほどが発熱を訴え、そのうち約10人が陽性に。流行の早さにワクチン接種が追いついていないと言います。
■なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック・中野幸治理事長
「ことしは(流行が)早すぎて皆さんびっくりしているという状況。予想をはるかに上回って流行がきたものですから、ことしも(ワクチンを)打てなくてかかっちゃったっていう方が結構いらしている」
感染拡大で心配されるのが薬。前回の流行ではインフルエンザ薬の供給が追いつかない事態に。今シーズンは大丈夫なのでしょうか?
■とみなが薬局・田添光二管理薬剤師
「ことしは去年ほどはくすりの供給に不足はない。昨年は年末年始に流行ったので医薬品の卸さんが休みのところが多くて逆に(ことしは)早かった分、対応しやすかったかなと思う」
昨シーズンのような薬不足はないというものの、ピークはこれからとみられるインフルエンザ。まだまだ警戒が必要です。
【スタジオ】
県内のインフルエンザの傾向です。
11/24〜11/30の感染者2640人のうち、7割以上の1909人が14歳以下です。
地域別で最も多いのが熊本市保健所管内の1031人、続いて菊池保健所管内が350人、有明保健所管内が345人と熊本市や県の北部で感染が拡大しているようです。
県は定期的な換気やマスクの着用、手洗いなどの基本的な対策を呼びかけています。
(12/04 19:26 熊本県民テレビ)
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