NNNニュース

【九州最大級】古墳時代の有力者を埋葬?「石棺墓」から出てきたのは…(熊本県)



熊本県玉名郡和水町で見つかった「石棺墓」の内部の調査が8日から始まりました。
石棺は古墳時代のもので大きさは九州最大級。有力者の墓とみられています。

石棺が見つかったのは、和水町原石の県道・玉名山鹿線沿いの畑。弥生時代後期から古墳時代前期にかけての大きな集落跡が発見された「諏訪原遺跡」の中にこの畑はあります。
2023年11月、土地の所有者の石原征士さんが穴を掘っていたところ、約50センチの地中から偶然「石棺」が出てきました。

■発見した石原征士さん(74)
「最初はびっくりした。この辺り一帯で昔ゴボウを作っていた時に土器片とか出とったから、何か出るかなと少しは感じていた」

長さ約2メール20センチ、幅は約60センチあり九州最大級で、石の材質や加工の様子から古墳時代前期、4世紀頃のものとみられています。
8日の調査では、重機を使って重さ200キロほどの3つのふたが初めて開けられました。ふたの裏側には赤い顔料と幾何学的な線刻の文様が確認されました。

■調査した考古学者・松本健郎さん(78、元県文化課)
「これだけの規模の墓なのでこの一帯を当時治めていた人、おそらくトップクラスの人の墓じゃないか」
■発見した石原征士さん(74)
「(この畑に)もう農家の後継ぎはいませんので、保存して公園などにしようかなという考えはある」

このあと2、3日かけて石棺の中の土が取り除かれ、早ければ10日にも石棺の底から副葬品などが見つかるかもしれないということです。
13日には一般の人を対象にした現地見学会が開かれます。

(12/08 20:13 熊本県民テレビ)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)