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【大量繁殖】川や湖の"ウォーターレタス"撤去続く 生態系に影響も(熊本県)



こちらは熊本市の江津湖です。緑色のものが多く浮かんでいるのがわかります。正体は「特定外来生物」に指定されている植物。大量繁殖で生態系などへの影響も懸念されています。

■FBS井本志保理カメラマン
「川が辺り一面水草で覆われています。水草を重機で除去する作業が進められています」

熊本市南区の加勢川を緑色に染めていたのは、"ウォーターレタス"と呼ばれ特定外来生物に指定されている「ボタンウキクサ」などの水草です。
大量発生は、川の上流にある江津湖でも。

■KKT飯田嘉太アナウンサー
「江津湖のこの岸辺に見える緑色のものが特定外来生物の水草です。私の見える範囲でかなり向こうの方まで浮かんでいるのがわかります」

こうした中、県や熊本市の職員など約60人が集まり、約6トンの水草の除去が行われました。
気温が高い夏場に増え、湧水の温度が冬でも高いため、この時期でもなくならないウォーターレタス。
熊本市では昨年度、約5500万円をかけ1700トン近く除去しました。

■熊本河川国道事務所・松本 浩一 出張所長
「ここ数年は例年にないぐらい多くの水草の撤去を行っている」

水草が増え続けると、生態系への影響のほか腐って水質悪化のおそれもあるといいます。
不安の声は、漁業関係者からも。

■川口漁業協同組合 内村 公一さん
「ノリの養殖をしているんですけれど、網に根っこが付着して、ノリをそぎ落としたり大きな被害になります」

国交省は外来種の持ち込みや廃棄をしないよう呼びかけています。

(12/08 20:27 熊本県民テレビ)

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