■令和の米騒動に終止符なるか?価格高騰が続くコメ“券”の反応は…(熊本県)
令和の米騒動に終止符となるのでしょうか?価格高騰が続くコメについて鈴木農林水産相は23日、「コメ券」をできるだけ早く導入したいという意向を示しました。このコメ券について生産者、消費者、販売者はどうとらえているのでしょうか。
■鈴木憲和農水相
「今まさにすぐに明日にでも、これは対応すべき話だというふうに私としては認識をしております」
23日、就任に合わせた鈴木農水相のインタビュー時に出たのが「コメ券」です。鈴木大臣は地方公共団体が行う物価高対策を支援するための交付金などを活用し、「コメ券」の導入を早期に実現させたい考えを示しました。配布する対象は子育て世帯や年金で暮らす高齢者などを挙げています。
熊本市内の販売店では。
■飯田嘉太アナ
「こちらのお米の販売店でも新米が並んでいて、中にはお買い得で5キロ4000円を切っているものもあります。」
新米を買い求めにきた客からは「4000円台になるとですね。高いと思います」や、「どのような感じのコメ券かは分からないんですけれども食べ盛りのお子さんがいらっしゃるところにたくさん配っていただいたらと思います」との声が聞かれました。
■藤木米穀・藤木健太専務
「コメ券に関してはかなりうちとしてはうれしいですね。もっとお米の消費が増えると思うんで、極端に高くもなく極端に安くもない価格で販売できるんじゃないかなって思っています」
販売店で抱えるコメの量は、去年より2割ほど多いものの例年並みだということで、11月は30キロで最大2000円ほど安くする銘柄もあるといい消費を促したい考えです。
■上天草市のコメ農家・松本峰雄さん
「米農家だけ儲かるとかなんとかじゃなくて、みんながやっていけるような政策をしてもらえたら」
日本の主食のコメ。今後、コメ券の配布は高止まりの緩衝剤となるのでしょうか?
【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
「コメ券」の方針をめぐる背景をもう少し深掘りしていきます。農林水産省のまとめでは、全国のスーパーでの最新のコメの平均価格は5キロあたり4142円。まさに高止まりです。前の小泉大臣の時は「コメ価格を明確に下げていく」として、政府の備蓄米を「随意契約」で放出していました。
(永島由菜キャスター)
スーパーに行列ができていたのが少し懐かしい気もしますね。
(緒方太郎キャスター)一方で鈴木大臣は「価格が高いのを下げるために出すものが備蓄ではない」として、備蓄米を放出する際の基準作りに取り組む考えを示しました。
その中で高止まりが続くコメ価格への対応として「コメ券」の配布が打ち出されたわけです。気になるのは、この「コメ券」がいつ手元に届くのかです。鈴木大臣は24日「できる限り早く年内に」と話しています。国会で補正予算を通すことが必要となりますが、最大限、早く実現したいと述べています。
「令和の米騒動」が収まるか?大臣の手腕が問われます。
(10/24 19:33 熊本県民テレビ)
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