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中学校の歴史教科書「熊本地震の死者数」が関連死含めない人数に 出版社が訂正検討(熊本県)



大手出版会社・東京書籍が出している中学校の歴史教科書で熊本地震のみ、亡くなった人の数が関連死を含めない人数の50人となっていることがわかりました。来年で発生から10年を迎える熊本地震。


県のまとめによりますと建物の倒壊などによる直接死は県内で50人ですが、その後の避難生活などで亡くなる災害関連死を含むと275人が亡くなっています。



東京書籍が出版している中学校の歴史の学習教材。なぜ熊本地震の死者数だけ、関連死が含まれなかったのでしょうか。東京書籍によりますと関連死を除いた数を引用してしまったミスで、社の内外で行っている確認でも漏れたといいます。

私たちが話を聞いたのは、宮アさくらさん。心臓病を患った当時4歳の娘が地震の後に転院を強いられ亡くなり、災害関連死と認定されました。



■宮アさくらさん
「ちゃんと正しい情報は子ども達には伝えて欲しいとは思います。なぜそういう扱いをされたのかというのはいち遺族としてはショックですよね」

東京書籍は、KKTの取材に「気づかないまま作成してしまい、 学習上に支障が出る事になり申し訳ない。また、ご遺族などに残念な思いを抱かせてしまい申し訳ない」と、該当する部分の訂正を検討していくといいます。



熊本県の木村知事は「即座に訂正していただきたい」とコメントしています。


(07/17 20:03 熊本県民テレビ)

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