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「サイレンを鳴らす基準が曖昧だった」8月の記録的大雨 熊本市坪井地区のサイレンが基準通りに鳴らなかった問題(熊本県)



8月の記録的大雨の際、熊本市坪井地区のサイレンが基準通りに鳴らなかった問題です。
16日、初めての検証委員会が開かれ、「サイレンを鳴らす基準が曖昧だった」ことが原因の1つという意見が出されました。

この問題はことし8月の記録的大雨の際、河川の水位上昇を知らせるサイレンが坪井川や井芹川の一部の地域で本来鳴らすべき時間よりも最大3時間20分遅れるなどしたものです。熊本市は、職員の人為的ミスと認め、再発防止のため、専門家による検証委員会を設置しました。
非公開で行われた初めての委員会では当時の職員の体制やサイレンを鳴らすマニュアルなどについて話し合ったということです。

★検証委員会会長
 熊本県立大学総合管理学部澤田道夫教授
「本来ある基準が非常にマニュアル上曖昧だったこと、マニュアルの読み方によって認識に差が出ることになってしまい、結果的にサイレンの吹鳴が遅れてしまったことについていくつか指摘がありました」

このほか、坪井川と井芹川流域ではこれまで訓練が行われていなかったため訓練の重要性や地域住民への周知についても委員から言及があったということです。
次の委員会では対応などについて議論し、11月中旬に市長に答申する予定です。

また、今回の大雨では電気設備の浸水や安全装置の作動により坪井ポンプ場と山ノ下排水機場が最大14時間以上停止していたことが明らかになり、検証委員会で議論されています。今後、市内のほかの排水機場の対策なども含めて検討し年度内に答申する方針です。

(10/16 18:52 熊本県民テレビ)

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