■宇部市の元職員による生活保護費の横領事件など受け 市が当時の管理職ら11人を1日、減給などの懲戒処分に(山口県)
2023年、宇部市の当時26歳の職員が生活保護費の横領などを行っていた事件で市は、指導・監督が不適正だったとして当時の管理職ら11人を1日、減給などの懲戒処分にしました。
元職員は生活保護受給者から受け取った生活保護費の返還金を横領したなどとして2024年、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を受けました。
元職員は2023年10月に懲戒免職処分となっています。
市によると、2025年3月までにすべての状況が明らかになり、元職員はおよそ190万円を横領などしたことを認めているということです。
また、今回の事件の調査の過程で、宇部市生活支援課での不適正な事務処理が複数発覚。
2023年には生活保護受給者から預かっていた数か月分の家賃を大家に支払う際、金庫に保管していた預かり金のうち8万円が紛失していることに気づき、金庫に保管されているほかの受給者の遺留金などで立て替え支払うなどしていたということです。
現金の紛失と事件との関連は分かっていませんが、担当者らは支払いを急いでいたため今回の不適正な処理を行ったとみられています。
事件や、不適正な事務処理を受け市は1日、健康福祉部の現職の課長と当時の課長あわせて2人をそれぞれ【減給10分の1 2か月】と【減給10分の1 1か月】に。また、当時の健康福祉部長ら9人を戒告とする懲戒処分を発表しました。
(12/02 10:25 山口放送)
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