■潜水調査で遺骨発見の旧長生炭鉱(山口・宇部)遺族らのDNAデータが警察庁に渡される(山口県)
戦時中に183人が死亡する水没事故が起き、ことし8月に海底から人の骨が見つかった宇部市の旧長生炭鉱をめぐり、21日、遺族らのDNAデータが警察庁に渡されました。
(長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会 井上洋子共同代表)
「遺骨収容・返還にむけて目標にしたときに、(遺骨を)発見したときに遺骨のDNA鑑定ができるように集めたもの」
旧長生炭鉱で犠牲者の遺骨回収を目指し潜水調査を続ける市民団体が警察庁や外務省、厚労省の担当者と面会し、団体がこれまでに韓国人と日本人の29人の犠牲者の遺族らから採取した、DNAデータが入ったUSBメモリを警察庁に提出しました。
団体ではことし8月の潜水調査で海底から人の頭蓋骨や足の骨を回収。警察に引き渡したあと、今月に入って「団体が所有するDNAデータの内容を知りたい」と警察から依頼がありました。
ただ、政府としては韓国政府との協議が進んでいないことなどから見つかった人骨の鑑定はまだ行っておらず、提出したデータについても今後どう使うのか、面会で説明はなかったということです。
団体では来年2月に再び大規模な潜水調査を行う予定で、法律の専門家などとも相談しながら今後独自でDNA鑑定を進めることも検討しています。
(10/21 19:25 山口放送)
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