■宇部ガス漏れ 1万1000カ所で再開 住民「やっとお風呂に」安堵の声(山口県)
4日未明、宇部市の広範囲で発生したガス漏れ。
都市ガスの供給が一時ストップしていましたが山口合同ガスはきょう午後5時現在で全体の9割1万1000か所あまりで供給を再開したと発表しました。
ガスの供給再開に向けて山口合同ガスは配管などのガス漏れ検査を220人体制で続けていて、けさ、宇部市草江の住宅でも住民立会いの下、作業員による検査が行われました。
(住民)
「ほっとしました」「数日ぶりに自分の自宅のお風呂に入れるのでうれしい気持ち」
今月4日朝、宇部市で発生したガス漏れ事故に伴い、市内およそ1万2500か所でガス供給が一時停止しました。
原因は、ガスの圧力を調整する設備=「ガバナ」に異常が発生したものとみられています。
山口合同ガスによると停止した箇所すべてを訪問し、きょう午後5時現在、90.4%にあたる1万1294か所でガス供給を再開したということです。
今回の大規模なガス漏れで宇部市議会の開会が当初の5日からきょうに変更され冒頭、篠ア市長は山口合同ガスに対し原因究明と再発防止を強く求めたと明らかにしました。
( 宇部市 篠ア市長)
「きのう(7日)には全体の約85%にあたる1万556件が復旧したとの報告を受けた。残りすべての箇所の速やかな復旧と今回の事案の原因究明と再発防止についてガス事業者に強く求めたところ」
広範囲で発生したガス漏れ…
このうち市内、松山町の住宅では、元栓を閉めた上で就寝していたにも関わらず4日早朝、火災警報器の音で目覚めると台所で火の手が上がっていたといいます。
この家に住む70代の女性は自力では消火することができず、消防車2台が駆け付けようやく鎮火したということです。
(住民)
「勝手に火がついていたのは聞いたことない」「水をかけたり、タオルでパアパアしたけど、それ全然、これだめだと思った」
宇部・山陽小野田消防組合によるとガスと配管などによる「摩擦熱」で火災が起きた可能性があり同様の事例は市内で複数確認されているということです。
市のまとめによるとガス漏れによる市内の火災は「43件」、ケガをした人は5人確認されていますが今後、消防が調査を進める中で火災件数は増える見通しということです。
(12/08 19:45 山口放送)
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