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山口大学で「学生によるビラ配りを原則禁止」とする新たな規定が審議入り 学生らが「表現の自由を侵害する行為」として学内でデモ行進(山口県)



山口大学では11月、学生によるビラ配りを原則禁止とする新たな規定が審議入りしました。

これをうけ学生らは「表現の自由を侵害する行為だ」と訴え学内でデモ行進をしました。

(デモ行進の様子)
「学費値上げ即刻撤回ビラまき規制粉砕するぞ」

デモには学費値上げに反対する学生有志の会の学生やSNSを通じて他大学の賛同者などおよそ50人が参加しました。

有志の会が問題視しているのは山口大学学生支援部が11月、教務学生委員会に提案した学生細則の改正案です。

教職員組合によると改正案には「学生による印刷物配布を禁止する規定」を新たに盛り込む内容が含まれています。

これまでの学生細則にはビラ配り禁止の記載はなく大学HPにはサークル活動団体などによる新入生勧誘のビラ・チラシ配布が学生支援課の許可を得た上で可能とされていました。

しかし今回、大学側はビラ配布は従来から原則禁止だったと説明。

その上で、捨てられるビラが、景観を損ねることなどを理由に細則に「学生は個人で印刷物等を学内で配布してはならない」の文言を加えることを提案しています。

審議中としつつも大学側はすでにホームページに「原則禁止」の文言を記載しています。

有志の会は大学側の動きを表現の自由の侵害だと抗議しています。

(有志の会代表 人文学部4年 中村悠璃さん)
「言論の自由を保障してほしい。これまで抗議声明の提出をしても大学から回答がもらえなかった。シンプルに学生の声をきいてほしい」

有志の会は授業料値上げの撤回も求めていて、反対署名は現在、7000筆以上集まっているということです。

なお、山口大学は取材に一切回答できないとしています。

(12/12 19:31 山口放送)

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