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「え、と思った瞬間いきなり紫色だか、黄色だか…」高校生が原爆被爆者の実話をもとにした紙芝居を上演(山口市)(山口県)



戦後80年の節目の年。原爆被爆者の実話をもとにした紙芝居を、山口市の高校生が上演しました。

(朗読)「え、と思った瞬間いきなり紫色だか、黄色だかとにかく稲妻のような光が康少年の頭上を走りました」

山口中村学園高校の演劇部が披露したのは「充くんは生きたかった」という題名の紙芝居です。山口市原爆被害者の会の永野和代会長が一昨年、被爆者の男性から直接聞き取った実話をもとにしたものです。

双子の弟・充くんが広島への原爆投下で被爆して亡くなり、兄の康さんがその後、戦争や核兵器の恐ろしさを伝える内容です。自身も1歳で被爆した永野さんは「核兵器を生み出したのが人間である以上、廃絶するのも人間であるべき」と生徒に語りました。

(演劇部は)
「聞いてくれた生徒が原爆の怖さについて分かってくれたらうれしいと思いながら頑張りました」

山口市原爆被害者の会では今後も、市内の高校などで紙芝居を披露する予定です。

(10/17 20:03 山口放送)

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