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貴重な資源を有効に 大規模災害想定し下関市の田部高校で生徒たちが炊き出し訓練(山口県)



下関市の高校で、大規模な災害の発生を想定した生徒たちによる炊き出し訓練が行われました。

下関市菊川町の田部高校で行われた訓練は、生徒の防災意識を高めようと行われたもので、2年生と3年生およそ60人が参加しました。

訓練は大規模災害の発生によって避難所が開設、被災者に豚丼を提供するとの想定で行われました。

生徒たちが取り組んだのがポリ袋を使って米を炊く「パッククッキング」、

米60グラムと米の1.2倍の水をポリ袋に入れて口を閉じ、鍋に入れて30分ほど煮ると炊きあがります。

丼の代わりに紙で作った器にポリ袋ごとご飯を入れ、大鍋で煮た具をのせて炊き出し用の「豚丼」が完成です。

訓練の後、生徒は調理した豚丼を味わいました。

(訓練に参加した生徒)
「お米がちょっとかたいかなと思ったんですけど、食べてみるとやわらかかったので」よかったです」

「(容器の紙が)1枚だと底が濡れてしまって耐久性がないかもしれませんが、 2枚ぐらい重ねるとちょうどよく食べられる感じになるかなと思います」

生徒が行った「パッククッキング」は、ポリ袋こそゴミになってしまうものの、被災地では貴重となる水が通常より少ない量で調理できるメリットがあります。

また、温かい料理を提供することで避難者のストレスの低減にも役立つということです。


(07/14 19:35 山口放送)

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