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萩市の春の風物詩、シロウオの漁獲量激減が続く中で行われた産卵状況調査―未来への希望と課題(山口県)



萩市で春を告げる風物詩として親しまれながらも近年、漁獲高が激減しているシロウオ。25日、その産卵状況を把握する調査が行われました。

シロウオの産卵状況調査は、萩市の松本川で行われ、県水産研究センターの職員が6か所の定点ポイントで、石に産み付けられた卵の数を確認しました。萩市の「シロウオ漁」は春の風物詩として知られていますが、漁獲量は1976年の3,800kgをピークに年々落ち込み、今年は過去2番目に少ない28kgでした。

(県水産研究センター・三好博之専門研究員)
「もう間もなく孵化するところです」

調査で見つかったシロウオの卵は、孵化する直前の状態で卵の中に目が見えます。またオスの成魚も確認されました。オスだけ残っている理由は、シロウオは、メスは産卵後すぐに死にますが、オスはふ化するまで2〜3週間、卵を守り、その後死ぬためだということです。

「親の気持ちで見てしまいます。これから生まれて元気に海に行って元気に育って、また松本川に帰ってきてくれたらなって思います」

去年の調査では、調査した場所のうち1か所でしか卵は見つかりませんでしたが、今年の調査では5か所で見つかっています。

(04/25 19:59 山口放送)

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