■まち全体がひとつのホテルに!自治体として世界初「アルベルゴ・ディフーゾタウン」に平戸市認定《長崎》(長崎県)
古民家や空き家を活用して、まち全体をひとつのホテルに見立てた「まちごとホテル」の構想が、平戸市で進んでいます。
6月のオープンを前に、4月23日に関係者向けの内覧会が開かれました。
(黒田 平戸市長)
「民家の風情を生かしながら「懐かしい未来」のスローガンにふさわしいアルベルゴ・ディフーゾのスタートが切れることを、大変嬉しく思っている」
イタリア発祥の観光モデル「アルベルゴ・ディフーゾ」。
まち全体を “ひとつのホテル” に見立てる考え方で、フロントや客室、レストランなど、それぞれがまちのいろんな場所に点在。
ひとつの建物内で完結する宿泊ではなく、まちの暮らしの中に泊まる、新たな旅のカタチです。
6月のオープンを前に4月23日、関係者向けの内覧会が行われました。
(設計デザイナー 川西 康之さん)
「(the 曜)のテラスは、アルベルゴ・ディフーゾの玄関(であり)、フロントです」
約200年前に建てられた当時の “米蔵” を改修した「the 曜」と名付けた建物は、総合受付や客室、カフェなどを置き、「まちごとホテル」の拠点としました。
そこから100メートルほど歩いて階段の上にあるのが、平戸藩主 松浦氏の屋敷だった建物を改修した朝食会場です。
平戸市は、国内の自治体として初めてこのモデルを取り入れ、世界初のアルベルゴ・ディフーゾタウンとして認定されました。
泊っている部屋からまちへ出て、食事もお風呂もリラクゼーションも、すぐそばの会場で楽しむ。
まちの人が暮らしの中で利用している場所や観光名所が、宿泊先の一部でもある。
まさに まちが “まるごとホテル” なのです。
(黒田 平戸市長)
「近代的なデザインと古き伝統の趣がうまく混ざった、居心地のいい宿泊施設ができたなと思って、感動している。町全体が本当におもてなしの空間に包まれることを期待している」
市は今後、住民と観光客をつなぐ体験型のプログラムなども整備していくとしています。
(05/01 19:44 長崎国際テレビ)
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