■この春変わった!「自動車運転免許の取得カリキュラム」基本はオートマ車で教習 その背景は?《長崎》(長崎県)
(青木雄大アナウンサー)
藤田さん、運転免許は「マニュアル車」と「オートマチック車限定」のどちらですか。
(藤田智子アナウンサー)
私はオートマチック車限定です。マニュアル車は、操作が難しい印象があります。
(青木雄大アナウンサー)
私は「マニュアル車」の免許を持っているのですが、藤田さんのように「オートマチック車限定」を選ぶ人が増えていて、2013年に普通免許を取得した人のうち「オートマチック車限定」を選んだ人の割合は約55%。
その10年後の2023年には、約68%まで増えています。
「オートマチック車」が増え、「マニュアル車」を運転する人が減っていることなどを理由に、今年度から “免許の取得方法” が大きく変わりました。
これまでは「マニュアル車」の免許を取得するには、「マニュアル車」で最低34時間以上の技能教習が必要でしたが、これからは原則「オートマチック車」で31時間の教習を受けて、その後に「マニュアル車」で4時間の教習を受ければ、取得できるようになったんです。
現在は経過措置として、これまで通りマニュアル車だけでの教習も可能なんですが、県内の自動車学校では、移行に向けた対応が始まっています。
クラッチやギアの操作が必要な「マニュアル車」。
(教官)
「カーブの時は加速をして、力をつけてからサードギアに変えましょう。サードギアで一気に加速をして、カーブに入る前に安全な速度に落としていきます」
長崎市の「あたご自動車学校」でも、10年前は教習生の4割が「マニュアル車」を希望していたそうですが、去年は2割程度にとどまっているといいます。
(教官)
「マニュアル車を見たことが無い世代。家にマニュアル車が無いまま育ってきた人たちなので、手に触ったこともなければ、見たこともない。それを最初から教えていく、マニュアル車の仕組みを植え付けるのが難しい」
(MT車の教習生)
「祖父が軽トラックとかを運転しているので、それを手伝いたくてマニュアル。長崎は坂道が多いので、半クラッチとかを気を付けている。(法改正で時間短縮は)考えられない、絶対運転できないと思った」
(MT車の教習生)
「農業に携わっていて、作業用の車両として使うこともあるので。(マニュアル車だけの教習は)慣れという部分の時間で考えるなら、教習した時間は上達が確認できる部分では意義のある効果的なものではないのかな」
現在、学校に46台ある教習車は「マニュアル車」と「オートマチック車」が半数ずつとなっていますが、教習内容の変更により「オートマチック車」の台数を増やす必要があると話します。
(平戸 雄一 校長)
「AT免許求める人が多くなっていて、新しい教習方法になるとマニュアル免許を取る人もほぼAT車を使っての教習になるので、AT車を増やさないと対応できない」
学校では「オートマチック車」を増やし、今年度中に新しいカリキュラムに移行する方針だということです。
(04/30 06:45 長崎国際テレビ)
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