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【故・田畑ヨシさんの思いふるさとに】紙芝居「つなみ」宮古市に寄贈 災害資料伝承館で津波の教訓後世へ(岩手県)



宮古市田老出身で、昭和と平成、2度の大津波を体験した故・田畑ヨシさんが手がけた津波の恐ろしさを伝える紙芝居がふるさとに贈られました。

宮古市に贈られたのは、紙芝居「つなみ」です。8歳の時、「昭和の大津波」で母と兄を亡くし、2011年には「平成の大津波」、東日本大震災を体験した田畑ヨシさんが祖父から聞いたり、自身が体験したりした津波の恐ろしさを描いています。

10日は長女の高橋恵美子さんが宮古市役所を訪れ、紙芝居を中村市長に手渡しました。

高橋さんは、母のヨシさんが元気だったころから、一緒に学校などで紙芝居の読み聞かせを行ってきました。2018年に母が亡くなった後も、読み聞かせを続けてきた高橋さんですが、ことし6月、宮古市田老に災害資料伝承館がオープンしたことを受け、母の思いが詰まった紙芝居をふるさとに返したいと考え、今回の寄贈となりました。

高橋さん
「伝承館ができたこと、これが一番です。田老であってこその紙芝居なので、私が持っているよりも、『てんでんこ』って私の命につながった大事な(母の)祖父からの教えが伝承館であれば生きてくるんじゃなかろうかと。忘れていけないことは、伝え続けなければいけないと思います」

紙芝居「つなみ」は、今後、災害資料伝承館が所有します。高橋さんは今後、紙芝居の複製品を使って、津波の怖さ、そして命の大切さを伝えていくということです。

(12/11 18:53 テレビ岩手)

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