■「マイナ保険証」に本格移行患者のメリットは? 盛岡市内のクリニックでは(岩手県)
従来の健康保険証の有効期限が12月1日で切れ、2日からマイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」を使う仕組みに本格移行しています。取材した盛岡のクリニックでは、マイナ保険証を使う人の割合が増えていました。
盛岡市青山にあるクリニック。2日から「マイナ保険証」で受付を行うよう、案内が張り出されています。
吉岡キャスター
「受付窓口にはカードリーダーがあり、マイナ保険証をセットして顔認証や暗証番号を入力すれば、10数秒ほどで私の保険証情報が医師らに共有されます」
岩手県医師会の常任理事も務める橋本真生院長に、患者のメリットを聞きました。
橋本院長
「保険証を(マイナンバーカードに)結びつけることによって、これまでの治療歴や飲んでいる薬情報をオンライン資格確認を使って見られるようになる。日本国内旅行をしていて救急にかかるときには、自分の情報を見てもらって、すぐに治療にかかってもらえる大きなメリット」
厚生労働省によると、マイナ保険証の10月末時点の利用率は、岩手県内で40.5パーセントにとどまっていますが、このクリニックでは、2日は7割ほどがマイナ保険証を利用していました。
橋本院長
「保険で言えば資格確認書でカバーするなど、ある程度の期間はちゃんと面倒を見ていく必要がある。患者サイドもそう、医療機関も地方に行けば行くほど高齢の医師が多くこれ(医療DX)をきっかけに医療をやめる(可能性も)当然ある。それを防ぐ意味でも、手厚く余裕をもって進めていただければ」
移行に伴う患者らの混乱を避けるため、従来の健康保険証でも2026年3月末まで暫定措置として保険診療が受けられます。また、健保組合などが発行する「資格確認書」でも最長5年、保険適用で受診が可能です。
※薬剤情報は、現状リアルタイムのものは確認できず、反映までタイムラグがあるためお薬手帳は併用。
(12/02 18:55 テレビ岩手)
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