■全国に挑む@「目標とライバルはお兄ちゃん」卓球の中学2年生 来月全国大会へ(岩手県)
この年末年始を中心に全国の大舞台に挑む岩手のアスリートを、シリーズで順次紹介します。1回目は来月、卓球の全国大会で高校2年生以下の部に出場する洋野町の中学2年生です。高校生にも果敢に挑む彼女の原動力となっているのは、身近な憧れの存在です。
中村心春さん
「お兄ちゃんに負けたくないっていうのもあって。出来るならもう追いつきたいって思ってるから、目標は”お兄ちゃん”だけど、まだまだ全然」
ずっと追いかけている憧れの兄の背中。洋野町立大野中学校2年、中村心春さんは”兄を越える”ため、この冬新たな戦いに踏み出します。
5歳の時に卓球を始めた心春さん。これまで同年代と戦い、県大会で優勝、小学生の時は5回全国大会に出場するなど成績を残してきました。
ことし10月。心春さんは奥州市で開かれた大会の、高校2年生以下が年代に関係なく戦う「ジュニアの部」に初めて出場。全日本卓球選手権行きの切符をかけた決勝で、中学2年生にして高校生を破り、見事優勝しました。
中村心春さん
「全日本ジュニアに出ることが目標だったので、出場できることもそうだけど、優勝できたことがうれしい。自分から攻めていけるように頑張っていきたい」
そんな心春さんの原動力は、2歳年上で現在、青森県の八戸工業高校卓球部に所属する兄の史門さん。中学3年の時、東北中学校卓球大会で1位になった注目選手です。
心春さんにとってお兄さんはいつも一歩先を行く憧れの存在。ずっと背中を追いかけています。
中村心春さん
「お兄ちゃんの方が頭を使いながら卓球しているし、その卓球に関してはお兄ちゃんの方がすごい知ってるから。いつかはお兄ちゃんに圧勝できるように頑張りたい」
Q心春さんにとってお兄さんはどういう存在?
中村心春さん「ライバル」
全国大会に勝ち上がってくるのは、高校生の精鋭たちがほとんど。”兄を越えたい”一心で、心春さんはその中に飛び込みます。
奥寺力コーチ
「結構パワーもあって、魅力ある卓球をする子だと思う。こちらからアドバイスはするが、すぐ飲み込んで次の日の練習からとか、大会に生かせるような選手だと思う」
コーチも認める心春さんの強みは、「フォアドライブ」。ラケットでボールが弧を描くように上向きの回転をかける打ち方です。
心春さんは足と腰をうまく使って貯めた力を、ボールにしっかり伝えています。
全国大会には、兄も青森県の代表として出場予定。カット打ちやサーブなどの課題を克服し、成長した姿を見せたいところです。
中村心春さん
「目標は、高校生が普通は出る大会なので、結構厳しいと思うんですけど、まず1勝してできたら2勝したい」
全日本卓球選手権大会は来年1月20日から東京で開かれ、心春さんは翌21日、初戦に臨む予定です。
今回の地震で、お兄さんの通う八戸工業高校は窓ガラスが割れるなどの被害が出ましたが、11日から学校を再開させるということです。全国大会頑張ってほしいですね。
(12/10 18:35 テレビ岩手)
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