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【参院選岩手選挙区】立候補者は何をどう訴えた?公示日の演説を分析 (岩手県)



3日公示された参議院選挙です。期日前投票が4日始まりましたが、岩手選挙区に立候補した4人が選挙戦初日の演説で何をどう訴えたのかを分析しました。

改選議席1つの岩手選挙区に立候補したのは、届け出順にNHK党の新人・吉田博信候補59歳、立憲民主党の現職・横沢高徳候補53歳、参政党の新人・及川泰輔候補46歳、自民党の元職・平野達男候補71歳の4人です。

■吉田博信候補
吉田候補
「どうしても真実を知って、皆さんの国民にも真実を知ってもらい、それをみなさんの良い生活に導いていきたい」

吉田博信候補は、「偏向報道」や「不法移民」、「外交」などをテーマに演説しました。およそ15分半のうち、最も時間を割いたのは全体のおよそ3割を占めた「地域活性化」で、国際的な展示会を優先して地方で開催するなど、東京一極集中の是正を訴えました。

吉田候補
「国際的な展示会は優先して地方に回すべきだと、そういうことによって地方を活性化させていくべきだと」「東京は人がたくさん集まっていて、働き盛りの人が たくさんいますけども、私のように還暦間近の人間が会社をリタイアして、また地方に戻っていくという動きを活性化すべきだと考えています」

■横沢高徳候補
横沢候補
「生活必需品である食料品の消費税減税ゼロパーセントを実現し、皆様が少しでも生活が楽になる、豊かになるこのような物価高騰対策を進めていきたい」

横沢高徳候補の演説は、およそ12分半で、「物価高対策」や「農業政策」、「子育て支援」などを訴えました「政治への思い」について4割近い時間を使い、事故で車いす生活になった自身の経験を踏まえ、目指す社会の姿を語りました。

横沢候補
「岩手の皆さんは東日本大震災を経験した」「どんな逆境に遭遇しても決して人生を諦めることなく、 再び夢を持ち希望をもって、『よし、もう一回頑張ってみるかな『生きてみようかな』 こういう世の中を私は皆さんと ともに作っていきたいんです」

■及川泰輔候補
及川候補
「今の政権に任せていたのでは、この日本の未来がこのままどんどん暗くなっていく、元気に全然なっていかないんじゃないか、そのような不安を抱えているから立ち上がって立っている(立候補している) わけです」

及川泰輔候補は、具体的な政策には触れず、およそ5分半の演説の8割ほどを使って「政治への思い」について訴えました。そして、政治への無関心が、今の日本や生活を作っている要因の1つであると主張しました。

及川候補
「私のように何も考えずに投票してきた、その結果が今の日本だ、そういうふうに思うからです。つまり、この日本を壊してきたその一因になっていた」「日本を壊す方に回るのか、それとも日本を守る方に回るのかこの2択です。私はこれ以上日本を壊す立場に 回りたくありません」

■平野達男候補
平野候補
「70歳以上の元気な高齢者が支えている日本の農業、今これを大事にしなければならない」「この国の農業を、岩手県の農業をどうするか、大胆な発想で、挑戦していかなくてはならない」

平野達男候補の演説はおよそ7分。「農業」や「財政」などについて訴えました。特に多くの時間を充てたのは「人口減少」で、社会保障制度の在り方に知識や経験にとらわれない発想で取り組むべきと主張しました。

平野候補
「この人口減少社会に適応した社会づくりに向けた日本のビジョン、その構築の真ん中に座りたい」「岩手県には住民力もある、自然力もある、産業力もあります。こういった ものを結集することで」「誰もが安心して住んで『岩手っていいね』こういう社会を作れると私は確信しております」


(07/04 18:39 テレビ岩手)

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