■「親子で投票所に行こう!」 参議院選挙の期日前投票所で「給食のおかず模擬選挙」 岩手・北上市(岩手県)
参議院選挙の期日前投票が、岩手県内各地でも行われる中、北上市で投票率の向上などを目指したユニークな取り組みが行われています。
参議院選挙の期日前投票所となっている、北上市役所です。投票所に隣接するこちらのスペースではいま、「親子で投票所に行こう!キャンペーン」と題して、市内の小学生を対象にした「給食のおかず模擬選挙」が行われています。
子どもたちは、「エビフライ」「からあげ」「さばの味そ煮」の各候補から、ひとつを選んで投票します。
投票した小学生
「すっごくわくわくします!」
親子で選挙に関心を持ってもらうとともに、親世代の投票意識の向上と、将来を担う子どもたちに社会を担う一員としての自覚を高めてもらおうと、市の明るい選挙推進協議会などが企画しました。
北上市明るい選挙推進協議会 奥山則男 会長
「一番は投票率。近年は大変低いということで、なんとか改善できないかということで始めた」
北上市選挙管理委員会によりますと、去年10月の衆議院議員選挙での投票率は54.22%で、選挙権年齢が18歳になった2016年以降では最も低く、特に小学生の親世代に当たる20代から30代で、投票率の低さが目立っているということです。
また、国の調査では、子どもの頃、親の投票に行ったことがある人とない人では、投票率に20ポイント以上の差があることがわかっています。
子どもたちには、親が期日前投票をしたあとに投票用紙が手渡されます。
最も多く投票されたおかずは後日、実際に給食として提供される予定です。
こちらの親子は、以前から一緒に投票所を訪れていたそうです。
息子(小学3年)
「(投票を見ていて)何やってるんだろうな〜と。(きょうは)とっても緊張しました!投票するのは初めてだったからです」
父親
「その1票・意思がどう反映されるかわからないけれど、棄権せずに自分の意思をちゃんと届けられるようにという思いで連れてきている」
この模擬選挙は、期日前投票所が設けられる7月19日まで行われます。
また、協議会は今後も選挙が行われる度に模擬選挙を行いたいとしています。
北上市選挙管理委員会によりますと、15日までの「おかず選挙」投票者数は278人で、5月1日現在の市内の児童数4362人に対する投票率は、6.37%となっています。
(07/16 00:00 テレビ岩手)
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