■「物価高、コメ、漁業、子育て、防災など」参院選・有権者に聞く 政治に望むこと(岩手県)
参議院選挙はコメをはじめとする物価高、防災政策に少子高齢化など、課題が山積みの中で迎えます。様々な立場の有権者から政治に望むことを伺いました。
今野一栄さん
「農家の本質を見てほしいって。うわべだけじゃなく」
稲作に精を出して半世紀。奥州市の今野一栄さんです。これまで二転三転してきた農業政策に憤りを感じています。
今野一栄さん
「たとえば、3年間(稲を)植えてなかった田んぼは、すぐには戻りません。もう柳とかいっぱいクルミとかすぐ木が生えてきます。そういうところも少しは勉強して言葉に表してほしいなと。(再び)田んぼにするにはそれなりのお金と労力がかかる。そういう面を見ていただけますかっていうこともありますし」
吉田米穀店 吉田桂一社長
「農家さんをサポートしてくれる、そういう政治を望みます」
盛岡市近郊で自動販売機でコメを売っている吉田桂一さん。コメの価格高騰を受けて国内で食べものを作って消費する「食料安全保障」の大切さをより強く感じています。
吉田桂一さん
「まずは作り手である農家さんがしっかりいてもらわなきゃないので、与党野党限らずしっかり農家を保障して、例えばコメの値段が下がったとしてもしっかり担い手が生活していける(ような)。いま本当に少なくなってきてるんですよね、農家さんが。我々も、もうやめるっていう農家さんがあって、どんどん仕入れが減ってきているのもあるので、我々自身も農家さんあってだし、お米を作ってもらって食料をちゃんとしてもらわないと、国民のみなさんも台湾有事なんかあった時に大変なことになると思うんですよね。将来考えるとそういう政策をしっかり具体的に出していただける方を支持したいなと思います」
中村敏彦さん
「努力をした分だけ報われるような政治を期待したいです」
中村敏彦さん、53才です。山田町で祖父の代から続く漁業を営んでいます。元々、主力商品だったホタテは、1年以上、近海の貝毒によって出荷できず、今はカキの養殖で大部分の生計を立てています。
中村敏彦さん
「頑張って頑張って売り上げが上がっても、税金や持っていかれるものが多くなっちゃうと本当に手取りが変わらないし、変わらないって実感しているのでやる気を失っちゃうんじゃないかと心配していますね。頑張った分だけお金が残れば、次のための世代に施設を更新したりとかできれば安心して次世代につなげるっていうこともできると思うんですけども、なかなかいまはそれができていない状態なので、それが順調なサイクルになるようにできればいいなと思うんですけども」
工藤奈巳さん
「子育てに関する支援を充実させてほしいです」
盛岡市に住む工藤奈巳さんです。盛岡市の繁華街にある子育て支援施設を度々、利用しています。子どもを持ってから、子育て支援策を重視するようになったといいます。
工藤奈巳さん
「保育園の無償化だったりとか、今後進んでいくにあたって高校とか大学とかそういったところの金銭的な面の支援があると、すごくうれしいなと思います」「東京都とかはすごく子育てに力を入れていらっしゃる政策がすごく多くて、保育園が無償化になっていたりするので、そういうのが導入されればすごくうれしいなと思います」
泉 惠さん
「災害が多い日本でも安心して暮らせる政治を望みます」
大船渡市三陸町・綾里の泉惠さんです。「平成以降最大の山林火災」で自宅が全焼し、5月から仮設住宅で暮らしています。日常のありがたさを感じる一方、被災後の不安に政治への要望を重ねています。
泉 惠さん
「今回の林野火災で被災してみて初めて分かったことなんですけども、日々の生活の中で出てくる今後の生活の不安とか制度についての詳しいこととか、一般の者としては知らないことも多々あるので、そういった疑問が生じたときに悩みとか、そういった声が直に届くような政治を望みます。いただいた支援金とかそういった配分の額とかは知ることができるんですが、具体的にどういった手続きを踏んで、どのような活用ができるかといったことも再建を目指している私たちにとっては知りたいことですし、生活プランがガラッと変わってしまいましたので、子育てする世帯としては今後どういったサポートが受けられるのか知りたいところです」
(07/08 18:48 テレビ岩手)
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