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乳牛品評会「ブラックアンドホワイトショウ」盛岡農業高校の生徒も挑む!(岩手県)



 岩手県内の酪農家が育てた乳牛が一堂に会し、体つきの良さを競う品評会が、2日、雫石町で開かれました。飼育頭数の減少など課題が多い中、将来、酪農家などを目指す高校生が大舞台で奮闘しました

 品評会「ブラックアンドホワイトショウ」に集まったのは、およそ100頭の乳牛です。乳牛の改良技術を向上しようと、「県ホルスタイン改良同志会」が、毎年開いています。

 県内各地から酪農家が集まる中に、盛岡農業高校の生徒がいました。

 将来、家業の酪農を継ぎたいという生徒や、動物に関わる仕事がしたいという生徒が力を合わせ、毎日、面倒を見てきた乳牛を出品するからです。

 3年生の菊地 遥弥さんは「モリノウドリームアップ」の引き手を任されています。

菊地 遥弥さん
「先輩方がやっているのをみて、とてもいいなと思って。帰りの会が終わったらすぐ牛舎に向かって牛の世話とか共進会に向けての調教とかしています」

Q「ドリームアップ、目指しているのは?」
菊地 遥弥さん
「1位です!頑張ります!」

江口アミキャスター
「審査が始まりました。牛一頭一頭の体型を、審査員が厳しい目で見極めています」

 11ある部門のうち、6か月以上、9か月未満の、出産を経験していない牛の部門に、菊地さんの姿がありました。審査員は、将来、品質のいい牛乳がたくさんとれるような、体つきかどうかで、牛に順位をつけます。

 菊地さんは、日頃から築いてきた信頼関係をもとに、モリノウドリームアップの姿勢を立て直しながら、審査員にアピール。すると…。

「1等賞は、108号、盛岡農業高校さん」

なんと、22頭のうち、部門1位に選ばれました。

菊地さん
「まさかとれると思ってなくて選ばれたときはえ!っとびっくりしましたね」

 菊地さんの後輩が引いた牛も他の部門で2位になりました。

鈴木 楓芽さん(2年)
「(盛岡農業高校は)一体感のあるやる気のある人がすごく多いチームです」

 県内の乳牛の飼育頭数は、この20年ほどでおよそ1万8000頭減り、高齢化や担い手不足が課題ですが、生徒たちは酪農の魅力をあらためて感じている様子でした。


(05/02 15:46 テレビ岩手)

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