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「車避難」の危険性改めて浮き彫りに 久慈市で渋滞発生(岩手県)



冬の寒い夜に発生した今回の地震と津波では、東日本大震災でも大きな課題となった車避難の危険性が改めて浮き彫りになりました。

こちらは8日の地震の発生から45分後、9日午前0時ごろの久慈市内の様子です。津波警報が出され久慈港で観測する津波が徐々に高くなっていくなか、車のブレーキランプが灯り渋滞が発生しています。

久慈市は中心市街地が平野のため、津波の際、徒歩での避難が困難な地域があり、特に避難ビルへの避難も難しい地域は「特定避難困難地域」に設定され、対象者は最大1040人います。

また、避難の際は「徒歩」の原則は変わりませんが、今回のように地震発生から数分後に津波の到達が予測される状況では、命を守るために車避難を選択した人もいるのではないかと思われます。

久慈市はこれまで地域の実情に合わせた車避難の検討を進めてきましたが、地形や年齢層が地域ごとにバラバラで行政主導のルール化には至っていません。

久慈市の渋滞は車での避難の難しさを改めて感じるケースになりました。

(12/09 18:55 テレビ岩手)

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