■一関の市街地で「リアルケイドロ」刑事役が泥棒役確保目指す「捜査シミュレーションゲーム」 ネットの防犯意識楽しみながら学ぶ(岩手県)
市街地で行う捜査シミュレーションゲーム、「リアルケイドロ」が29日、一関市で行われました。インターネット時代を生きる中での防犯意識などを、楽しみながら学ぶのがイベントの目的です。
Q:捕まえたいですね…
「捕まえたい!」「めっちゃ楽しい!おもしろい!「…どこだ?…」
一関市大町のなのはなプラザに設置された、「リアルケイドロ」合同捜査本部です。
刑事(ケイジ)が泥棒(ドロボー)を追うこのゲームは、SNSに投稿する画像から、居場所などの個人情報が簡単に特定できてしまう危険性を知ってもらおうと、一関市出身の刑事コメンテーター佐々木成三さんが企画・監修し、県内外から集まった232人が参加しました。
東北では初めての開催で、ドロボー役はタレントの田村淳さんらが務めました。
ゲームの対象エリアは、JR一ノ関駅を中心にした半径1.5キロの市街地。
ドロボーは設定された2か所のゴールのどちらかを目指し、ケイジは捜査本部と捜査班に分かれて1時間半の制限時間内でドロボーを追います。
専用の通信アプリで偽の投稿を含んだ音声や写真が配信され、その中から必要な情報をどう見極めるかが鍵となります。
チーム山さん 「よしっ(歩き出す)」
プラス1が密着したのは、花巻市の山中さん親子や一関市の千葉さん親子でつくる「チーム山さん」です。
山中咲昊さん 「めっちゃ楽しい!おもしろい!」
ゲーム開始からおよそ30分、ドロボーの現在地に関する画像の投稿がありました。
山さん 「神社どこ?」「八幡神社向かいます」
Q:どうして八幡神社に?
「なんか『神社』っていう淳さんの声が聞こえたみたいです」
インターネットの投稿では、つぶやきなど本人が意識しない情報が不特定多数の人に伝わる危険性があり、注意が必要ですが、今回はそうした情報にどう気づけるかが重要。いざ目的地の神社に到着すると…
山さん 「犯人は小原眼科の方にいます、だって」「えっ?ほんとに?」
捜査本部からの新たな連絡を受け、歩いてきた方向へ戻ります。
確信がないまま続く捜査。残り時間15分を切り、焦りの色が濃くなる中で、山中さんの娘・咲昊さんが、配信されている会話の中から重要なヒントを見つけます。
チームやりとり
「待って、コンビニ」「駅前の?」「アゲドリ」「どこのコンビニ?」
チーム山さんは、市内から参加した千葉誠治さんの土地勘を頼りに捜査。すると…
「あ、いた!」
はやる気持ちを押さえながら近づくと…
<確保>
山さん:「いえーい!」進行役「C班の1班が確保!」淳さん「捕まりました」
本部 佐々木さん「Cの1班確保です?」 C班「やったー!いえ〜い」
淳さん「なんでわかったの?」
千葉さん「コンビニを出て、信号を渡った先の眼科」淳さん「あ〜セブンイレブンが特定できたのね?」「唐揚げのアゲドリ!」
山中恵利さん・咲昊さん
「SNSへの投稿の内容について注意はしていて、実際に拡散されることにはなっていないけれど」「気をつけなければならないということを親子ともに学んだ」
増田吏桜さん(小6)
「(SNSで)何気なく話していることも盗撮されているかもしれないということに気を付けて生活したい。意外と大人より僕たちの方が分かっていたりするので、そういうことを教えていけたら」
リアルケイドロ企画監修 佐々木成三さん
「デジタル社会で情報モラルを鍛えるためには、アナログな判断力も必要だと思う」「何が危険なのかということを子どもの頃から学ぶことが大切」
参加した人たちは、インターネットの危険性について楽しみながら、身をもって学んだようでした。
(04/30 18:06 テレビ岩手)
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