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世界遺産「御所野遺跡」でも 地震で教育・文化施設も被害(岩手県)



8日の深夜に起きた青森県東方沖を震源とする地震の続報です。県内でも教育施設や文化施設も強い揺れの被害を受けています。世界遺産のある場所も例外ではありませんでした。

一戸町、世界遺産の「御所野遺跡」です。8日の地震で、岩手県内では最大震度5強の爪痕が残っていました。

「すぐ処分するわけにはいかないので、一時的に」

太く大きな柱。直径30センチ、長さが2.7メートルある立派な柱が折れていました。遺跡の記念碑として20年ほど前に復元した3本のうちの1本です。

樹の種類は、硬さに定評のある「クリ」です。地面に埋めて、ネジで固定していましたが、今回の大きな揺れで折れたと見られています。

菅野紀子さん
「復元してからだいぶ年数が経っているもので、同じように年数が経っているものもありますので、今後の災害に備えて、できるだけ早く対応できるように検討を進めたい」

世界遺産の資産のひとつ、「配石遺構」などの遺跡は無事でしたが、すでに文化庁に被害を報告したということです。

一戸町の隣、二戸市の福岡高校では。コンクリートの壁が、えぐれるようにはがれています。

校舎は、改築や新築をしてから50年前後、経っています。生徒の日常生活に大きな影響はないものの、傷みが目立っています。

県によりますと、今回の地震で県の北部を中心に5つの市町村、あわせて8つの小、中、高校に被害があったということです。

(12/11 19:07 テレビ岩手)

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