■クマに襲われたか 温泉旅館の従業員が行方不明 露天風呂に複数の血痕引きずられたような跡も(岩手県)
16日午前、北上市の温泉旅館で、露天風呂を清掃していた従業員の男性が行方不明となっています。警察は、現場に複数の血痕があったことから、クマに襲われた可能性が高いとみて、付近を捜索しています。
原記者「瀬美温泉の入り口です。こちらの道路を行った先に、瀬美温泉があるのですが、人がクマに襲われた可能性があり、警察が現在、通行止めをしています」
警察によりますと、16日午前11時15分ごろ、北上市和賀町岩崎新田の瀬美温泉で、「露天風呂の清掃をしていた60歳の男性従業員の姿が見えず、血痕のようなものがある」と警察に通報がありました。警察官が駆け付けたところ、洗い場で直径50センチほどの血痕がありました。
こちらは2010年に撮影した瀬美温泉の露天風呂の映像です。草木に囲まれたこの露天風呂。血痕は風呂の柵の下にも続いていて、引きずられたような跡も残されていました。
男性は、午前10時ごろから風呂の掃除を1人で行っていたということです。警察は、男性がクマに襲われた可能性が高いとみています。一方、宿泊客は全員がチェックアウト済みです。
宿泊をキャンセルした男性
「(宿泊できず)残念ですね」「各地方自治体さんが、早く対処するとか、そういう形をどんどんとったほうがいいと思いますけど」
瀬美温泉から西におよそ2キロの山林では、キノコ採りに入った男性がクマに襲われ、10月8日に遺体で見つかっていますが、クマは駆除されていません。
警察は、地元の猟友会などとともに、行方不明の男性の捜索と周辺での警戒を続けています。
(10/16 18:45 テレビ岩手)
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