■【地震情報】津波警報は注意報に切り替え 引き続き注意を(岩手県)
8日午後11時15分ごろ、青森県東沖を震源とする大きな地震がありました。この地震で気象庁は北海道太平洋中部、青森県太平洋沿岸、そして岩手県に津波警報を出しましたが、午前2時45分に津波注意報に切り替えました。
震源の深さは54キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.5です。
各地の震度は、震度6強が青森県三八上北地域、岩手県内では内陸北部の軽米町や一戸町で震度5強を観測しました。
この地震で気象庁は北海道太平洋中部、青森県太平洋沿岸、そして岩手県に津波警報を出しましたが、午前2時45分に津波注意報に切り替えました。
岩手の海沿いでも津波が観測されています。これまでの最大波は午前1時8分に、久慈港で70センチ、釜石で0時25分に20センチが観測されています。津波は繰り返し襲ってきます。最初から波がどんどん高くなる恐れもあります。注意報が解除されるまで、安全な場所を離れないでください。
避難指示は午前3時現在、沿岸11の市町村で継続しています。この地震で、大槌町の避難所になっている城山体育館に避難した90代の男性が、トイレで転倒して左まぶたを切りました。午前1時36分に消防に通報があり、病院に搬送されましたが、軽傷でした。
そのほかの影響、まずライフラインです。盛岡市の国道4号周辺の地区、およそ300戸で一時停電しましたが、現在は復旧しました。。
県内で最も大きい震度5強を観測した軽米町では、郊外の晴山地区16地割で、水道管が破損し水が漏れているということです。周辺の複数の家屋で断水になると見込まれていますが、朝から復旧工事をします。
続いて交通です。鉄道は、東北新幹線「やまびこ」2本が緊急停止していましたが、およそ3時間後に再開しました。青森県の七戸十和田駅に停まっている「はやぶさ」下りは再開のめどが立っていません。乗客およそ100人に被害はありませんでした。
在来線は、東北本線の列車が紫波町の古舘駅、そして陸中折居駅から水沢駅の間でそれぞれ緊急停止しました。2本で合わせておよそ60人の乗客は、順次、列車からタクシーに乗せ換えて送っています。県内の在来線の9日始発からの運行は、状況が分かり次第知らせるという事です。
次に空の便です。花巻空港を発着する飛行機は9日は、今のところ平常通り運航する予定です。
そして三陸自動車道は、野田村の野田インターチェンジから、青森県八戸市の八戸南インターチェンジの上下線で通行止めです。
八戸道は、二戸市の浄法寺インターチェンジから青森県の八戸インターチェンジの上下線が、安全確認のために通行止めです。
県内の海沿いを走る国道45号は、山田町から北の10の区間で通行止めです。軽米町晴山地区の町道、2か所で段差ができたり亀裂が入ったりしているということです。
(12/09 03:08 テレビ岩手)
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