■夏の高校野球岩手大会 雨で順延 山林火災の大船渡ナイン16日の試合へ闘志(岩手県)
夏の高校野球岩手大会は悪天候のため、15日に予定されていた試合が全て16日に順延となりました。各チームが調整に励む中、2月に発生した山林火災を乗り越えてきた大船渡ナインは、強豪校との一戦を前にひときわ気合いを入れていました。
林アナウンサー
「シートがかけられたグラウンドには雨が降り、時折強い風も吹いています。勝負の舞台は一日先に延期されました」
悪天候が予想され、天候の回復も見込めないことから、15日予定されていた6試合すべてが16日に順延となった岩手大会。
大船渡ナインは、南昌みらい高校のグラウンドを借りて打撃練習をした後、きたぎんボールパークの屋内練習場で人工芝の感覚を確かめるための守備練習などを行い調整に励んでいました。
2月に発生した山林火災の影響で練習できない期間があり、厳しい環境の中、春ベスト4の専大北上との大一番に臨みます。
山本康介主将
「きょうはまず、気持ちの位置というか試合に向けて勝つ気持ちを常にイメージしたうえで練習に臨みました」
ひときわ強い思いで練習に励んでいたのは、2週間の避難所生活を余儀なくされたエース・熊谷航。自宅は無事でしたが、地域が大きな被害を受け、地元に元気を届けたいとマウンドに上がっています。
初戦では7奪三振の好投。16日に向けて闘志を燃やしています。
熊谷航投手
「林野火災にあって、野球が当たり前にできるのが当たり前じゃないと改めて感じることができました。チームの皆と気を引き締めて、強豪校に立ち向かう姿を見せて元気を届けたいです」
大船渡と対戦する専大北上も、15日は屋内で連係プレーの確認や打撃練習などを行いました。もちろん、春を上回る成績を目指しています。
小澤卓主将
「みんな明日の試合に向けてすごい前向きな気持ちで取り組んでいるので、気合い十分な状態だと思います」
勝利の女神はどちらに微笑むのか。高校球児の熱い戦いは16日再開します。
(07/15 16:49 テレビ岩手)
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