■小中学校や高校の卒業アルバム情報が漏えいした可能性 仙台市の印刷会社に対するサイバー攻撃が原因 秋田県(秋田県)
秋田県内の小中学校や高校の卒業アルバムの情報が、漏えいした可能性があることが分かりました。
仙台市にある印刷会社が、去年、サイバー攻撃を受けたことによるもので、この会社は、少なくとも、県内13市町村の学校の卒業アルバム制作に関わっていました。
情報漏えいの可能性が分かったのは、横手市など、少なくとも県内13の市町村の小中学校と、複数の高校です。
横手市教育委員会によりますと、市内で該当するのは5つの小中学校で、去年3月に卒業した児童・生徒の卒業アルバムに掲載された写真や名前といった情報です。
教職員も含めて、約580人分にのぼっています。
仙台市にある印刷会社「斎藤コロタイプ印刷」が、去年7月にランサムウェアによるサイバー攻撃を受けたことによるもので、先月、斎藤コロタイプ印刷から、契約している複数の写真店に報告があったということです。
公表が遅れたことについて、斎藤コロタイプ印刷は、次の年度、2024年度分のアルバム制作をできる限り安全な環境で進めるための対応と、その納期を優先させてしまったことにあると説明しています。
情報セキュリティに詳しい東北大学の曽根秀昭特任教授によりますと、一般的なランサムウェアによるサイバー攻撃は、コンピューター内に侵入し、ファイルを壊すなどして身代金を要求するものです。
「ランサムウェア」による被害は年々増加していて、各企業や団体のセキュリティ対策の強化が求められています。
データシナジー創生機構 曽根秀昭 特任教授
「システムを強くしておくということ、それから攻められるかもしれないところには機微なファイルはあまり長いこと置きっぱなしにしないというあたりが対策になると思う」
県教育庁によりますと、漏えいした情報の悪用などの被害は、県内の学校では確認されていません。
(05/02 17:56 秋田放送)
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