■秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻の学生の作品展 枠にとらわれず自由な表現方法で制作した31点を展示 秋田市(秋田県)
秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻の学生による作品展が秋田市で始まりました。
会場には、枠にとらわれない自由な表現方法で制作された個性あふれる作品が並んでいます。
秋田市文化創造館で16日に始まった秋田公立美術大学の前期研究作品展。
ビジュアルアーツ専攻の4年生が卒業制作を前に取り組んだ作品を発表する場で、会場には、枠にとらわれない自由な表現方法で制作された31点が展示されています。
ひと際目を引くのが、壁に貼られた大量のうさぎの絵です。
200枚の絵で構成されたこちらの作品は、仏教の教えのひとつ、「諸行無常」を表現しているといいます。
渡邉葵さん
「左の半分は印刷で刷ったものになってて、右半分がクレヨンで100枚手書きしたものになるんですけど」「印刷した方のうさぎっていうのは、100枚全部姿・形が変わらない一定のものになっているけれど、右のクレヨンで描いた方は線の太さとか形が一枚ずつ違っていてそれが諸行無常っていうこの世は絶え間なく変化し続けるっていう意味を表しています」
「自分が小さい時からずっとうさぎの落書きを描いていて、それって私が成長して自分が変化してもうさぎの落書きは変化しないっていうそれも諸行無常につながっているというテーマで書いています」
こちらは私たちが着用する衣服と、人間の関係に目をつけた作品です。
固めた古着に石膏を流して制作したといいます。
松山空さん
「現代では服を着て生きてて。で、服も身体の形のために作られてるから切っても切れないというか依存関係みたいな深い関係性で」「そのなかでも特に今回は服の内側に着目して、服の内側の空間っていうのは誰にも見せない個人的でもあり、誰もが持ってる普遍的な存在であって、そこは自分は人が着てる最少の空間みたいに考えて、そこにその人が生きた痕跡だとか記憶だとかっていうものが残っているんじゃないかっていうふうに考えて」「その人の生きた輪郭みたいなのを作品として形にしたっていう感じですかね。」
秋田公立美術大学の前期研究作品展は、18日金曜日まで秋田市文化創造館で開かれています。
(07/16 18:05 秋田放送)
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