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「いまは遠いけど…」目指すのは父の背中…浜で脚光浴びるオーシャンブラザーズ 福島(福島県)



震災、原発事故から14年あまり一歩ずつ復興に向かう福島の漁業。その未来に向けて浜で脚光を浴びるこちらの2人に注目しました。

相馬市松川浦。多くの魚が水揚げされ、活気付く福島屈指の港町です。ここで長く仲買を営む、中澤水産。鋭い目利きで、日々、うまい魚を、得意先に届けてきました。その中澤水産には、浜で良く知られた、期待の新人、2人がいます。野尻キャスターが早速取材すると!

■野尻
「あれ、これ?2枚くっつきます。オーシャンブラザーズと書いてあるが、もしかして、2人、本当の兄弟ですか?」

■兄・久仁彦
「そうです!」

■弟・由樹
「はい!」

そう2人は兄弟、その名は…

「オーシャンブラザーズ」

こんな生きのよい兄弟が入社した会社こそ、父=正英さんが営む仲買、中澤水産でした。兄の久仁彦さんは、以前住宅設備メーカーの営業。弟の由樹さんは、自動車メーカーに勤務していました。震災、原発事故で、兄弟ともやむを得ずふるさとを離れ、2人は当時、会社をつぐことは難しいと考えていたそうです。しかし!

■野尻キャスター
「二人はもともと違う仕事をしていたと聞いた。どういうきっかけで相馬に戻ってこようと思った?」

■弟・由樹
「最初、私がかえってきたが、その当時は人手が全然足りなく、」「やっぱり、人手不足の父母の動きをみて、私もかえってきた方がよいのではと父に伝えて、そのあたりは任せると言われて、それでかえってきたという感じです。」

こうして、2019年、ふるさと・相馬に戻った弟・由樹さん。その3年後、兄・久仁彦さんも帰ってきました。

■兄・久仁彦
「やはり私も先に弟帰ってきて、やはり震災あって、うちの会社が存続できるかどうかというところがあったが、父親と弟と立て直して、私も帰ってきて、今の会社継承しながら、地元を盛り上げていきたいと思いで、弟と父親に言われたので、わかったとすぐやめるわと帰ってきました。」

その決断は、家族にとっては、希望そのものでした。

■野尻キャスター
「お二人が帰ってくるという話をきいたときはどうでしたか。」

■父・正英
「うれしかった。震災があって、福島って、原発(事故)があって風評被害、なんだかんだあったから、あの当時私と、親父もいたんだけど、2人で、これで終わりだと思いながらやっていたが、でも、徐々に復興してきて、魚もとれるようになって息子ら帰ってきたときに一番喜んだのは、うちの親父、死んだ親父が、もう死んじゃったんだけど、よろこんでさぁ。まだまだ続くなぁって。」

そんな期待の星、オーシャンブラザーズ。おととし12月の結成からわずか1年あまりですが。商品開発など、これまでにはなかった新たな挑戦も始めています。

■兄・久仁彦
「一番人気の平目と生海苔の海鮮ぶっかけ丼になります。」

■野尻キャスター
「ありがとうございます。平目がどーんとのっています。おいしそう。ではいただきます。」「どうでしょう。ん〜まずおあさの香りが広がります。平目はなめらかでやわらかくてさっぱりとしていておいしいですね。」

地元・相馬産の平目と生海苔を白醤油と、魚介類を使った秘伝のタレで漬け込みました。ご飯にかけるだけで簡単に相馬の味が楽しめます。

■兄・久仁彦
「お客様から次の第二弾ないのか?とかそういう声も頂いて、ほかの加工品ないのかと頂いているので、どんどん商品展開していきたいと思う。」

そんな大人気のオーシャンブラザーズブランド、もともとは…

■野尻キャスター
「オーシャンブラザーズのアイデアはどなたですか。」

■兄・久仁彦
「私なんですけど、兄弟で、生産者の顔が見られるのは安心するというか、良いのかなと思って、最初由樹は、えっ顔出すのみたいな。でもイラストだし、2人でやったほうが良いだろうな。」

■野尻キャスター
「由樹さん、最初はずかしかったけど、やってみてオーシャンブラザーズはどうですか」

■弟・由樹
「やっぱり地元の方であったり、他県の方にもオーシャンブラザーズというのを認知してもらったので、インパクトのあるポップを作ってよかったと今思うと、思う。」

■兄・久仁彦
「風評被害もあって苦しかったが、私たちが小さいころから福島の魚はおいしくて絶対間違いないという強い意志もあったので。私たちが帰ってきて、弟と社長と漁師さん、地元の仲買でみんなで福島をどんどん盛り上げていこうと。」

■父・正英
こうして、駆け抜けてきた2人。しかし、どんなに光を浴びようとも2人の目標は、いつも、目利き一筋でやってきた父親であり社長の正英さんでした。

■野尻キャスター
「由樹さんから見て、お父さんの背中はどうですか。」

■弟・由樹
「非常に立ち位置は高いが、それを追って、すぐまねできるというか、肩が並べられるように頑張る。いまは遠いけど頑張ります。」

■野尻キャスター
「身近にそういうモデルがいるというのは、モチベーションも高まる。」

■弟・由樹
原発事故の風評を乗り越えながら水産業に新たな風を起こす、オーシャンブラザーズ。相馬の浜に描く未来は…

■兄・久仁彦
「私たち仲買が漁師さんが水揚げして頂いたものを私たちが競りでかって、福島のみなさま、全国のみなさまに原釜(地元)の魚を食べて頂いて、間違いなくおいしいので、おいしいと言って頂いて、また、福島の魚を食べたいと言って頂ければ、この流れができるので、私たちの方でみなさんに提案して、原釜の相馬の魚を盛り上げていければ。」


(07/17 19:16 福島中央テレビ)

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