■「きょうは満タンでがっつり給油した」ガソリン価格 補助金拡大で暫定税率廃止時と同水準に 福島(福島県)
暮らしに「車」が欠かせない私たちにとって安ければ安いほど嬉しい「ガソリン」について。年末の暫定税率の廃止に向け11日から補助金が引き上げられ、暫定税率が廃止された場合と同じ水準となりました。一方で嬉しいだけではないほかの課題も見えてきました。
11日朝の郡山市のガソリンスタンド。電光掲示板に表示されたガソリン価格は「159円」。こちらのガソリンスタンドでは1か月ほど前から徐々に価格を下げ、ついに150円台に。
■給油した人
「ちょっと安くなったなという感じがして嬉しいです」
■給油した人
「(これまでは)いくらまでという感じで1000円とか2000円とか(きょうは?)きょうは満タンでがっつり入れました」
物価高対策として与野党で成立したガソリン税の暫定税率の廃止。政府は年末の廃止に向け石油元売り各社への補助金を段階的に拡大していて補助額を5.1円増額し、暫定税率と同じ額の25.1円に。
そもそも、このガソリン税の「暫定税率」。もとは、道路整備促進のために1974年から設けられた2年の時限的なものでしたが、「暫定」のはずがこれまで50年以上、続いてきました。
ガソリン税は、ガソリン価格に上乗せされ。本来は、28.7円ですがそこに「暫定税率」として25.1円、さらに消費税が上乗せされています。
物価高の中で家計にとっては重い負担となっていました。「暫定税率」の廃止でガソリンが安くなる分他の消費に回せると喜びの声も。
■給油した人
「自分へのご褒美にちょっと高いもの買ったりしました」
ただ、ガソリンだけでも年間約1兆円の税収が失われることになり、その穴を埋める安定した財源についてはまだ決まっていません。
■国民民主党 榛葉幹事長
「大臣、これ、まさか走行距離課税、やりませんよね」
■片山財務相
「車は走るためにありますから、走行距離に課税するとあんまりだという声は本当にうかがっておりまして、ご指摘の走行距離課税は政府として具体的に検討しておりません」
地方にとっても重要な財源となっていただけに内堀知事は?
■内堀雅雄 知事
「全国知事会議においてもその点が議論され、また関係大臣などにそういった話をさせていただいた。引き続き今後の国の動向を注視していく」
暫定税率の廃止が盛り込まれた補正予算案は今国会で成立する見通しですが、26年度以降の安定的な財源の確保については、税制措置も含め検討されるということです。
(12/11 18:40 福島中央テレビ)
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