NNNニュース

「甲子園の借りは甲子園で返したい」プロ注目の大栄利哉選手は“3刀流” 福島(福島県)



今週開幕する夏の高校野球、福島県大会について、シリーズで注目校を紹介します。1回目は第2シードの学法石川です。主軸になるのはいわき市出身の大栄利哉主将。今大会ナンバー1キャッチャー、プロも注目する選手です。

「気をつけ!よろしくお願いします!」

その選手とは、学法石川野球部、いわき市出身の大栄利哉選手。一体何がすごいのかというと…

♪「カキーン」

打てば四番で…。守れば扇の要キャッチャー。投げては最速143キロと、なんと「3刀流」。さらには、主将として100人を超える部員をまとめあげ、18歳以下の日本代表候補にも選ばれる大栄選手。今年秋のドラフト候補にも名前が挙がるほどです。

■大栄利哉主将(3年)
「兄が『(アニメの)メジャー』が好きで佐藤寿也というキャッチャーいるんですけど、その人の名前をとって利哉になりました」

6歳上の兄・陽斗さん(24)は、強豪・仙台育英でエースとして甲子園に出場。仙台育英といえば、学法石川の監督である佐々木順一朗監督がかつて指揮した学校でもあります。兄と同じく、「自分も、佐々木監督のもとで野球がしたい」と学法石川の門を叩きました。幼少期から野球に打ち込んできた大栄選手の夢は…

■大栄利哉主将(3年)
「ずっとプロ野球選手でその夢は変わっていないのでそこに向けて今も頑張っています」

身長177センチ、体重84キロ。大栄家では、オムライスは1人前2合が普通だったんだそう。一番の持ち味は、肩の強さ。2塁への送球は、プロ顔負けの1.8秒。打撃も1年生秋から不動の四番で高校通算12本塁打。ひたむきに練習を重ね、着実に蓄えてきた確かな実力には、プロも注目しています。おととしの秋も当時1年生ながら学法石川を33年ぶりのセンバツ出場に導いた大栄選手でしたが…

■大栄利哉主将(3年)
「ケガがなければ1試合を通して出られていたと思うので…」

センバツ開幕直前、自転車で下校中に強風にあおられ転倒し、左足を全治3か月の大けが。

念願の甲子園の舞台に立つも代打での出場に留まりました。

■大栄利哉主将(3年)
「センバツに出て悔しかったので心の底から悔しかった」

そんな大栄選手も、練習を終えれば普通の高校生に…。

Q好きなメニューは?

♪「明太子パスタです。たらこパスタ?あ、たらこパスタです!」

今しかない仲間との時間を過ごします。取材中、大栄選手が「心の支えになっている」と見せてくれたものがありました。

■大栄利哉主将(3年)
「お兄ちゃんからもらった甲子園の時にサードで守っていたグローブ」

そして…

「自主練習します!」

また練習へと戻ります。同じくプロを目指す兄を追い、最後の夏、甲子園の舞台を目指します。

■大栄利哉主将(3年)
「一切外野の声は気にせず自分のプレーに集中して大会に臨んでいます」「個人的にもセンバツで悔しい思いしているので甲子園の借りは甲子園で返したいと思うので優勝目指して頑張ります」


(07/07 18:41 福島中央テレビ)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)