■「25歳までの助成が全国的に広がればいいな…」“1型糖尿病”患者らが求める支援・福島(福島県)
いわき市の高校生から1型糖尿病の現状と支援について考えます。
高校1年生の伊藤想さん(16)。
高校のクイズ研究部に所属していて、自宅に帰ると毎日、仲間たちとオンラインで問題を出し合っています。
そして食事の前には、血糖値を一定に保つインスリンの注射が欠かせません。
想さんの体に異常が見つかったのは1年前、中学校3年生の時の健康診断。
その後、病院での診察を受けたところ「1型糖尿病」であることがわかりました。
1型糖尿病は、生活習慣病の2型糖尿病とは異なり免疫が異常を起こし、すい臓の細胞を破壊してしまうことで発症する病気で国内には、12万人ほどの患者がいるとされています。
血糖値の上昇を防ぐため、食事の前には必ず自分でインスリンを打ちます。
■1型糖尿病と闘う伊藤想さん
「痛い時と痛くないときがあって、自分でもなんだかわかんないですけど。今日はちょっと痛かったです」
血糖をコントロールするために食事にも細心の注意が必要です。
■母・伊藤つむぎさん
「炭水化物量で(注射する)インスリンの量が決まるので炭水化物量が多いご飯とか麺とかは正確に測ります」
現状、根本的な治療が難しいと言われる1型糖尿病は子どもの時に発症することが多いとされています。
18歳まで医療費が助成され20歳まで延長できますが、それ以降の治療は自費。
生涯では2000万円もの治療費がかかるとも言われています。
■母・伊藤つむぎさん
「治ることも無いのでこれから一生付き合っていかなきゃいけない病気なので不安でしかなかったです」
こうした中、独自の取り組みが進んでいるのが佐賀県です。
1型糖尿病患者を支援するNPO法人と連携して、25歳までの患者が医療費の助成を受けられるようになりました。
財源には企業版ふるさと納税を活用しています。
生涯に渡るかもしれない1型糖尿病の治療に想さんと母親のつむぎさんも行政のサポートを求めています。
■1型糖尿病と闘う伊藤想さん
「指定難病とかとともにずっと死ぬまで完全にお金(治療費)が助成されるっていうのが望んでいるところですね」
■母・伊藤つむぎさん
「せめて25歳までの助成が全国的に広がればいいなと思っています。その後に関しては1型糖尿病だけではなくていろんな病気があるので、国の予算も大変だと思うので、まずは25歳までというところでお願いしたいなと思っています」
(10/16 18:50 福島中央テレビ)
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