NNNニュース

江戸時代から続く老舗店に…聖地巡礼でファンも訪れるカフェ スターが訪れ愛した福島の飲食店に注目(福島県)



歌手やタレントなどその道の第一線で活躍するスターたち。その人たちが訪れ愛した福島の飲食店に注目します。野尻キャスターが向かったのは、会津若松市。今からおよそ350年前、江戸時代前期から続く老舗の飲食店=お秀茶屋。串に刺した餅や厚揚げなどにみそだれをぬり、囲炉裏の炭火で一つひとつ丁寧に焼き上げる「田楽」が名物です。

ここを訪れたのが、鉄腕アトムやブラックジャックなど、数々の名作で知られる漫画家の手塚治虫さんです。店内には、直筆のサイン色紙が飾られていて、「お秀茶屋さんへ」というメッセージとともに、おなじみのキャラクター「ヒゲオヤジ」が田楽を楽しむ様子が描かれています。

お秀茶屋 17代目店主 佐藤竜太郎さん「簡単にするする〜って書いて置いてったみたいなんだけど、宝物だよね」

アシスタントが会津出身だった縁などもあり、何度も、会津若松市を訪れていたという手塚治虫さん。

店の雰囲気は、手塚さんが訪れた約70年前と、今もほとんど変わっていないと言います。

お秀茶屋 17代目店主 佐藤竜太郎さん「(手塚さんの)お弟子さんみんな会津の人で、会津の人間が気に入ってたんじゃないかな。家族と旅行にも来たと思います」

このほかにも、映画監督の山田洋次さんや俳優の中尾彬さんも訪れたことがあると言います。歴史ある、会津の味をスターたちも楽しんでいたようです。

続いて、向かったのは郡山市。21世紀記念公園に併設されたカフェ・オレンジペコです。店内に入ると、大きな柱に…サインが書かれていました。ここを訪れたのはシンガーソングライターの小田和正さんです。3年前、郡山市でのコンサートの際、立ち寄ったそうで噴水と公園の景色が楽しめるテラス席で、カフェオレを味わったそうです。

オレンジペコ 山田美和子さん「微笑みが優しくて、小田さんスマイルだと思いました」

小田さんと同じカップ・同じ席でカフェオレを味わうことができるため、いまでもファンが訪れているそうです。まさに「聖地巡礼」!

さらに、店には、あの有名お笑いタレントも訪れたそうで…人気お笑いコンビ・かまいたちの山内健司さんです。県外にもファンがいるという店自慢のグリーンカレーを味わったそうです。

オレンジペコ 山田美和子さん「震災前に、郡山市の野菜を使って、郡山市内各飲食店がカレーをつくろうとはじまったグリーンカレーなんです。」

郡山市産のブロッコリーをカレーに練りこみ、10種類のスパイスをあわせたオリジナルカレーなんだそう。のどかな景色とグルメでおもてなしをする、オレンジペコ。スターにとっても癒しの場所になったに違いありません。

一方、こちらは伊達市。静かな住宅地の一角にあるカフェ。名前は「マ・シャンブル」。店内には落ち着いたシャンソンがかかり、ゆったりとした時間が流れています。

店主の坂下美恵子さん、87歳。20年ほど前に店を開き、今は週末限定で営業を続けています。厳選した豆を使用したコーヒーや落ち着いた雰囲気が人気の店ですが、実は、世界的な登山家として知られたあの人が足しげく通っていた店なんです。

三春町出身の登山家=田部井淳子さんです。1975年に女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功し、生涯で76か国の最高峰・最高地点の山に登ってきました。晩年には山登りの楽しさを伝える活動にも取り組み、2016年、亡くなる直前まで山に登り続けていました。

田部井さんと坂下さんは高校の同級生で、田部井さんは県内で講演があると決まってこちらの店に顔を出していたといいます。田部井さんがコーヒーと合わせて好んで食べていたのが手作りの「シフォンケーキ」。ふわふわの食感と程よい甘みが特徴です。

田部井さんが愛して止まなかったカフェ、「マ・シャンブル」。亡くなる直前、田部井さんは坂下さんにこんな言葉をかけたそうです。

マ・シャンブル 坂下美恵子さん「電話で「坂下さん、喫茶店はずっと続けなよ。シャンソンもやめないで続けて、自分も歌う」といっていた」

10月には田部井さんをモデルにした映画も公開され、改めてその功績に注目が集まる中、坂下さんは田部井さんの言葉を胸にこれからも店を続けます。

(12/25 18:49 福島中央テレビ)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)