■「飲酒運転をした加害者は重い罰則が待っている」漫画で飲酒運転撲滅を啓発 福島県警の取り組み(福島県)
後を絶たない飲酒運転。その根絶に向けて、福島県警があるものを制作しウェブサイトで公開しています。
飲酒運転がどれだけ悲惨な結果を生むか、他人事ではないと感じさせるその取り組みに注目します。
今年1月、受験のために郡山市を訪れた女性が飲酒運転の車にはねられ死亡する事故が起きるなど、福島が抱える大きな課題が飲酒運転です。
警察も、取り締まりを強化するなどしていますが、いまだになくなっていません。
こうした中、飲酒運転がいかに危険かを知ってもらうために、県警が新たに取り組みを始めました。それが…
福島県警本部交通企画課 安部 明 調査官
「色々な世代の人に読んでもらえて、訴える力もあると思って漫画を作成している」
飲酒運転をテーマにした漫画を作ったのです。実際にあった事例を参考にして、飲酒運転をした人がどんな悲惨な結末になったか描かれています。
漫画より抜粋
「コンビニまで歩いて20分かかるな。歩いて行くのはちょっとな…」
「事故ったり捕まったりしなきゃいいでしょ」
「やべ!赤信号だった」
「警察もいないし大丈夫か。にしても…見づらいな」
「バイクだっ、よけれない!」
「ドンっ」
漫画では、飲酒運転をした人が当時どんな心境だったか。そして、飲酒運転特有の体の異変などがこと細かに描写されています。
臨場感あるタッチで、いかに飲酒運転が危険か。取り返しのつかない結果の重大性がヒシヒシと伝わってきます。
この漫画を描いたのは福島県警の警察官です。
福島県警本部 交通企画課 安部 明 調査官
「飲酒運転をした加害者は重い罰則が待っている。被害者も人生が狂わされる事実があるので加害者と被害者両方にとって全くいいことはない」
県警によりますと、今年に入ってから10月末までに、飲酒運転による人身事故は37件発生し11月24日までに7人が死亡しています。
死亡者数は過去10年の中で最も多く厳しい状況が続いています。
福島県警本部 交通企画課 安部 明 調査官
「飲酒による事故は、飲酒がない事故と比べて約8倍死亡事故につながりやすい統計もある。ちょっとの距離だから大丈夫などの理由で運転する人もいると思うが、飲酒運転は死亡事故につながりやすい大変危険な行為なのでやめて欲しい」
クリスマスに忘年会など、お酒を飲む機会が増えるこれからの時期。
今一度、飲酒運転の危険性を認識し「しない、させない」の意識を高めることが大切です。
県警はウェブサイトで掲載している2作品のほか、新たに2作品を今年度中に完成させ発信する予定です。
(12/03 18:54 福島中央テレビ)
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