■高市総理「自らの命は自らが守るという…」福島にも北海道・三陸沖後発地震注意情報(福島県)
青森県で最大震度6強を観測する地震があり、県内でも津波注意報が発表され相馬では20センチの津波が観測されました。朝方に津波注意報は解除され、県内での被害は確認されていませんが、この地震に伴い「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が初めて発表されました。
8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とする最大震度6強の地震がありました。震源の深さは54キロ、マグニチュードは7.5で青森県などではけが人や住宅への被害が出ています。この地震で県内では双葉町で震度4、いわき市や相馬市など広い範囲で震度3を観測し、沿岸部に津波注意報が発表されました。相馬では午前4時前に20センチの津波が観測されましたが注意報は午前6時20分に解除されています。県によりますと県内でのけが人などの被害はこれまでに確認されていません。
■利用者は
「(携帯)鳴りましたよ。長かったですね、びっくりしました」「地震の影響で(列車が)止まっているという話しがあって、状況がわかり次第、放送で伝えますとアナウンスが流れていた」「タクシーで帰ろうかなと」
この地震の影響で東北新幹線は福島駅と新青森駅の間の下り線で一時、運転を見合わせました。3本の列車が停車し、このうち1本が福島駅で停車しました。停車した列車に乗っていた人は。
■利用者
「本当は(午後)10時に仙台着く予定やったけど、今1時で3時間以上遅れてるので、電車の中に居てもどうしようもないので、降りてどっか「スケジュール崩れたので」「寒いし、なにがあるかも分からないので、困る」
JR東日本によりますと、3本の列車にあわせて259人が乗っていましたが、これまでにけが人や体調不良者は確認されていないということです。一方、福島第一原発ではこの地震による新たな異常は確認されていません。この地震の影響で今月4日から行われていた処理水の海洋放出作業が一時中断しましたが、午後2時半すぎに再開しました。気象庁と内閣府は。
■気象庁の会見
「気象庁は本日 北海道・三陸沖後発地震注意情報を発表いたしました。」
別の大きな地震が起きる可能性が普段より高まっているとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表しました。
■気象庁・内閣府の会見
「今後1週間の間に約1パーセントの確率でマグニチュード8以上の大規模地震が日本海溝、千島海溝沿いで後発の地震として発生する可能性があるという意味でございます」
この情報は、大規模な地震がおきる可能性が、普段よりも高まっていることを示すもので、対象となるのは、北海道から千葉県までの7道県182の市町村です。県内では、いわき市や相馬市、それに南相馬市や広野町などの沿岸に位置する10の市町が対象です。
■高市首相
「実際に大規模地震が発生するかどうかは不確実であることを十分にご理解をいただいた上で、自らの命は自らが守るという原則に基づき、防災行動をとっていただくようお願いをいたします」
国は事前の避難は求めませんが、今後1週間は、地震や津波が発生した場合はすぐに避難できる態勢をとるよう求めています。一夜明け、注意情報が発表された県内の自治体では 後発地震への備えが進められています。南相馬市ではけさから自主避難所を開設したほか防災無線やメールを使って市民にすぐ避難できる態勢の準備を呼びかけています。
■南相馬市 宮本 達男さん
「大きな揺れで3.11を想起して不安に思う人、怖い気持ちを抱く人いると思うので、気軽に自主避難所に来て欲しい」
一方こちらは相馬市にある大型の「防災備蓄倉庫」です。倉庫には飲料水6万本のほか、毛布や段ボールベッドが備蓄されていて、市は災害が発生した場合に市民や避難所に配布できるよう準備を整えているということです。また、漁港では津波への備えが進められています。
■漁師
「船がないと商売にならないので、沖出しはすぐどちらか(父か自分)は出せるように構えておきたいなと思う」「船よりは命の方が大切だから。」「(記者:沖出しとかされますか?)しない。命の方が大事だから絶対出ない。船は無くなっても良い」
相馬市・松川浦漁港ではきょうも通常通り漁が行われました。漁協では津波が起きた場合の避難について船を守るために沖合に向かう「沖出し」を含め漁師の自主判断に任せているということです。そして、個人の備えも進められています。こちらは30種類近くの防災用品を取り扱っているホームセンター。
■ダイユーエイト相馬店 小沼 直矢 主任
「(防災)商品についてかなり多くのお問い合わせをもらっている。特に食品など、備蓄品関係のことでお問い合わせを多くもらっている」
備蓄用の水を買いに来た女性は・・・
■50代女性
「きょう水買いに来た」「地震て忘れる頃に来るなて、気をつけないとなと。また色々準備して、用意しないとなと改めて思いました」
店では、今後に備え防災用品の品揃えをより充実させる予定です。
■ダイユーエイト相馬店 小沼 直矢 主任
「当店は家具転倒防止グッズや救急トイレ、防災バッグなど数多くの商品取り揃えているので、今回の注意情報に合わせて早目の準備をしていただければと思う。」
気象庁は「後発地震注意情報」は巨大地震が必ずおこると予測するものではないとして避難場所の再確認など、日頃からの備えを見直すよう呼びかけています。
■高市首相ON
「揺れを感じたらすぐに避難できる態勢を維持していただいた上で、社会経済活動を継続していただくようお願い申し上げます」
(12/09 18:32 福島中央テレビ)
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