■「この年賀状は1年間飾っておける」年賀状離れが進む今だからこそ“特別な1枚”を 福島(福島県)
年末年始も近づいてきて年賀状を準備する時期になってきました。ただ、最近は「年賀状離れ」もあり、そもそも出さないと言う人も増えています。
■街の人は
「いや〜買わないですね」
「年賀状じまいの方向で考えています」
「時代がそういう時代に向かっちゃってますよね」
年賀状の発行枚数は年々減少していて今年は約7億5千万枚と過去最少となりました。
時代の流れを反映してか郡山市の百貨店では「年賀状じまい」を伝えるための商品が並んでいました。
年賀状に簡単に貼れるシールや、メッセージが印刷されたハガキもあります。年賀状離れが進むに連れてこうした商品の売上は伸びているそうで、去年にいたっては、売り切れてしまったそうです。
今年は「SNSで新年の挨拶を」という、若い世代を意識した商品も準備したといいます。
とはいえ「年に1度くらいは思いを込めた1枚を送りたい」会津若松市にはそんな人たちの思いに応える年賀状があります。
金色に輝く蒔絵の年賀状です。「蒔絵」とは、漆器をつくる際に使う伝統的な技法のことで、絵柄を刷る工程を繰り返し金粉などもまき、1週間ほどかけて完成させます。
送られたら大切にとっておきたくなる年賀状です。今年は縁起がいいとされる梅や起き上がり小法師のほか、午年にちなみ騎馬武者をあしらったものもあります。
1枚1枚丁寧に仕上げた5種類の「絵」が楽しめます。
■関漆器店 社長 関盛夫 さん
「普通の年賀状というと、来たなっていうだけで終わってしまいますが、この年賀状は1年間飾っておけます。そういう意味では素晴らしい贈り物だと思います」
蒔絵の年賀状は、うすい百貨店や関漆器店で1枚770円から990円で販売されています。SNSが普及している時代だからこそ、年に1度くらいは思いを込めた特別なハガキを送ってみるのもいいかもしれません。
(12/04 18:46 福島中央テレビ)
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