■「楽しい食事は仕事のパフォーマンス向上にも大きく貢献」 物価高のいま脚光を浴びる“社員食堂” 福島県内で注目する2社とは…(福島県)
物価高のいま、働く皆さんはどんなお昼ご飯を食べていますか?
コロナ禍の後に進んだ「オフィス回帰」の動きもあり、手頃に安くお昼ご飯を食べられる「社員食堂」がいま脚光を浴びているといいます。
福島県内の企業にも、安く・おいしく・健康的に、そして社員交流を深める、そんな社員食堂がありました。
まずは、福島市にある福島キヤノンの社員食堂。
プリンター関連の製造などを手がけるこちらの企業では1500人あまりの従業員が働いていて、お昼休みは多くの人がここで昼食をとります。
「仕事への活力に」と、社員食堂ではほとんど全てのメニューが日替わり。さらに!
福島キャノン 総務課 遊佐亜由美さん「普段から野菜をたくさん使ったバランスの良い小鉢をいつでも提供しております。」
不足しがちな野菜をおいしく食べてもらおうと、豊富な種類の小鉢が提供されています。
摂れる栄養も「見える化」し、社員の健康への配慮も欠かせません。
社員(女性)「野菜が不足しているなって思った時は小鉢で補ってます。」
社員食堂の魅力は何と言ってもその「安さ」。
ビュッフェスタイルのメニューのほとんどは1皿あたりワンコイン以下で、小鉢も1つあたり1百円ほど。
物価高のなか安く、そしてお腹いっぱいに食べられるのです。
社員(男性)「街で食べるより確実に安いのでお財布的にも助かっている。お腹いっぱいで眠くなっちゃうかもしれないが、(午後も)健康に頑張りたいと思います。」
食堂からの眺めも良く吾妻連峰を望みながらリフレッシュできる空間となっていて、社員食堂を通じて社員を労い、そしてモチベーションの向上を図っています。
福島キャノン 総務課 遊佐亜由美さん「楽しい食事は仕事のパフォーマンス向上にも大きく貢献すると思ってるので、福島キャノンの社員食堂を通して社員の健康や良い生活の手助けになっていければいい。」
続いては江戸時代から続く古殿町の酒蔵・豊国酒造。
大正時代の蔵を改装した趣あるここが、豊国酒造の「社員食堂」。
「社員食堂」といっても、食堂が開かれるのは月に2、3回ほど。
社員に無料で振舞っていますが、そうまでして社員食堂を開いたワケというのが…。
豊国酒造 矢内賢征代表「お昼ご飯で手を抜く場面や簡単に済ませてしまう場面がすごくあったので、栄養をとってあたたかいご飯をみんなで食べようかなというところで始めました。」
調理を担当するのは、こども園などで給食を作っていた経験のある地元の調理師の佐藤さん。
この日のメニューは…。
調理担当 佐藤アキイさん「きょうは、から揚げと春雨の中華サラダと、キノコを頂いたので煮てみました。」
豊国酒造の社員食堂で大事なのは…とにかく「お腹が一杯になること」!
矢内賢征代表「僕たち酒造りって、午前中すごく体を使う仕事なので、しっかり食べて体力をつけたいというのもある。」
豊国酒造では、今月から酒造りが始まっていて、正午になるとお腹を空かせた社員の皆さんがぞくぞくと集まります。
矢内賢征代表「いつもありがとうございます。いただきます。」
こうして、社員同士、同じご飯を食べることで、コミュニケーションが図れ、チームワークを高めることも期待できます。
社員(女性)「自分で作らないのは余計美味しいです。」
社員(男性)「めっちゃうまいです、めっちゃうまいです。一人暮らし始めたばっかりなので昼にこんな美味い飯食べられるのうれしいですね。」
佐藤さんが作るごはんは、豊国酒造のSNSでも注目を集めていて、この春には一般の人に食堂を開放するイベントも行われました。
町の内外から人が集まるきっかけにもなっています。
矢内賢征代表「まさか社員食堂で人が外から来るなんて思ってみなかったので、新たな可能性が見いだせたなと思いますね。来年もオープンな場を作りたいと思っていますので、佐藤さんのご飯食べにきて欲しいですね。」
(10/24 18:44 福島中央テレビ)
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