■町おこしの期待の星?相馬沖で水揚げ急増…冬の味覚“トラフグ” ブランド化に…絶品料理も!(福島県)
ここ数年、相馬沖で水揚げが急増しているトラフグの話題です。今シーズンの水揚げが本格化する中、地元ではトラフグを使った絶品料理を提供。町おこしの期待の星としても注目されています。
相馬市の浜の駅松川浦。この日、店の外には長い行列が。訪れた人に振舞われていたのは、なんとトラフグを使ったお茶漬けです。
高級魚を使った贅沢な一品に味わった人たちからは…「おいしい」「おいしかったです、フグ初めて食べたが だしがきいていておいしかったです(食感は?)柔らかくておいしいかったです」「(記者・フグは普段食べる?)初めてです、うれしいです」
実は、このトラフグ、地元、相馬沖で取れたものなんです。
浜の駅松川浦 山田 豊 店長「相馬の一つの名物として認知していただいて、冬になったら相馬に行こう、フグを食べに行こうという形になってくれれば一番いい」
冬の味覚を代表する高級魚の「トラフグ」。もともと、その産地は山口県や静岡県など、西日本が中心でしたが、ここ数年、温暖化の影響か、相馬沖で水揚げが急増しているんです。
漁協も相馬沖で取れたトラフグの愛称を「福とら」と命名し、新たな特産品としてブランド化を進めてます。
今シーズンの水揚げが本格化する中、そのトラフグを使った絶品料理を味わえる店の一つが相馬市松川浦にある「お食事処 齋春」です。
齋春 専務取締役 齋藤智英さん「親潮と黒潮がぶつかるところがちょうど相馬市、そこで取れるトラフグは最高においしい」
齋藤さんは、ふぐの調理師免許を持っているため、店では、その日にさばいた新鮮なトラフグが味わえます。
その齋春の自慢がこちら!トラフグが取れる秋冬限定で提供している「福とらふぐコース」です。前菜から「から揚げ」までと、すべての料理にトラフグが使われるまさに「ふぐづくし」。
なかでも注目は、特有の食感と甘みが絶品の刺身。ふぐ料理専用の薬味=「ふぐねぎ」と一緒に頂きます。
そして、コースのメインは大きなふぐの身と、仙台名物の「せり」など、野菜がふんだんに入った「ふぐ鍋」。
店特製の出汁がふぐの旨味を引き立てる寒い冬にはたまらない一品です。
創業60年以上の歴史を持つ食堂のほか、魚の仲卸や旅館としても親しまれてきた齋春。
東日本大震災の津波や2022年の福島県沖地震など度重なる災害を乗り越え、ことし6月に食堂と旅館を兼ね備えた新たな施設として再建しました。
そんな店にとって、相馬沖で取れるトラフグはまさに「希望の光」です。
齋春 専務取締役 齋藤智英さん「お店にとってやっぱり「福とら」なんで「福」を呼んでほしい。このトラフグを食べてもらって、福を呼んでもらって、福島にお客さんがいっぱいきてほしい」
福島の冬の味覚として期待されるトラフグ。今後も注目を集めそうです。
(12/02 20:56 福島中央テレビ)
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