■「おいしいお米を早く届けたい」米の価格高騰が続くなか 大玉村では例年より早く田植え(福島県)
5月最初の1日は、気持ちの良い青空のもとスタートして、お休みの人にとっては行楽日和となりましたね。この天気は、農家のみなさんにとっても「田植え日和」となったようです。米の価格の高騰が続くなか「はやく新米を届けたい」とは、大玉村では例年よりも早く田植えが始まっています。
大玉村の伊藤洋さんの田んぼでは、例年、ゴールデンウイーク明けごろから田植えが始まるといいますが…
■大玉村のコメ農家 伊藤洋さん
「少しでも安心しておいしいお米を早く(消費者に)届けたいと思って若干田植えの時期を早めた」
米の価格の高騰と、品薄感が続くなか早く消費者に米を届けたいとの思いから、例年よりも1週間ほど早く、4月30日から田植えを始めました。
依然、高値が続く米。4月28日に発表されたスーパーで販売される最新の米の価格は、5キロあたり4220円と16週連続で値上がりしました。
政府は備蓄米を放出していますが、精米や袋詰め、トラックの輸送手配に時間がかかり、3月中に入札が行われた備蓄米のうち小売業者に届いているのはごくわずかだといいます。
■大玉村のコメ農家 伊藤洋さん
「米の値段が上がることは農家にとってはありがたいけど、極端に上がりすぎている。安定的な値段になって欲しい」
毎年150トンの米の収穫があるという伊藤さんの田んぼですが、2024年よりも収穫予定分の購入契約が増えていて、すでに8割の販売先が決まっているそうです。県内でもいわゆる“先買いの波”が来ているようです。
米の価格が落ち着き、安定的に供給されるのを期待するのは「売り手」も同じです。
こちらの直売所では地元の米を販売していますが、2月から品薄状態が続き、毎朝、約30キロの米を売り場に並べては、すぐに完売するといいます。
■あだたらの里直売所 矢吹吉信 店長
「お客さんにおいしいお米、大玉村のお米をお届けできるように、生産者と販売者と一丸となって取り組むことが私の仕事」
農水省は備蓄米の流通が今後本格化すると見込んでいますが、価格と供給量が早く正常化するのを願うばかりです。
(05/01 19:07 福島中央テレビ)
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