■「後発地震注意情報」発表中 いわき市の幼稚園で備えの点検 備品や非常用持ち出し袋(福島県)
北海道・東北を襲った最大震度6強の地震から12月10日で3日目です。今後の地震に備えながら、青森県の被災地では徐々に復旧が進んでいます。「後発地震注意情報」が出され、「特別な備え」が必要な1週間。福島県内でも備えが十分か点検する動きがありました。
8日の地震で震度5強の揺れに襲われた青森県七戸町です。
地震の発生後から続いていた断水が9日夜解消され、住民もほっと胸をなでおろします。
住民「水が出たんだな、良かったと思って」
町内では一部地区では断水が続いていて、復旧作業が急ピッチで進められています。
地震から3日目。青森県では復旧に向けた動きが進んでいます。八戸市では10日、ほとんどの学校が再開したといいます。
ただ、心配なのが…。
女子生徒「学校で地震が起きたら怖いなと思った」
今後の地震活動への警戒です。大きな地震が起きる可能性が普段より高まっているとして備えが呼びかけられている「北海道・三陸沖後発地震注意情報」。最初の地震発生から1週間は「特別な備え」が求められています。
その対象地域となっているいわき市の幼稚園では、備えが十分か、改めて確認したといいます。
平第一幼稚園 坂本卓哉さん「お遊戯室の中の倉庫の中に備蓄を準備しています」
ミネラルウォーターやレトルトカレーといった非常食は、「備蓄してあるか」だけではなく「期限が切れていないか」を確認。
子ども園で使う備品も、災害が起きた時には、有効に活用しようとしています。
平第一幼稚園 坂本卓哉さん「これは普段はお散歩するときに使うカートなんですけど、非常時、災害が起きたときには歩行が難しい子たちを乗せて迅速に避難ができるような避難車としての役割も兼ねています。乗せたときにケガをしないようにそういった部分の安全面をチェックしました」と話します。
備えは教室にもありました。
平第一幼稚園 坂本卓哉さん「各部屋の保育室の倉庫の中に「非常用持ち出し袋」が入っています」
避難する時に最低限必要なものをまとめた「非常用持ち出し袋」です。なかには医療キットやライトなどが入っていて、各クラスと職員室にひとつずつ置いています。
ただ、何よりも大切なことは、子どもたちの命を守ること。「後発地震注意情報」の発表を受けて、防災への意識が一層高まったと言います。
平第一幼稚園 坂本卓哉さん「今までの避難確保計画で予定していた避難場所を改めて見直そうかという反省だったりとか新たな気づきもあったので、園全体で防災の意識を高めていくというのが一番大事かなと思います」
(12/10 18:39 福島中央テレビ)
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