■那賀町でツキノワグマ出没 集落での確認は県内初【徳島】(徳島県)
11月22日から26日にかけて那賀町の集落にツキノワグマが出没していたことが分かりました。
ツキノワグマが民家のある集落で確認されたのは、県内では初めてです。
ツキノワグマの出没が確認されたのは、那賀町の小畠地区で、この集落には4世帯6人が暮らしています。
11月27日、環境省から22日から26日にかけてモニタリング調査のためのGPS首輪を装着したツキノワグマが、小畠の集落に侵入したデータを得たと、県と那賀町に連絡がありました。
これを受け12月1日、県と那賀町はツキノワグマの保護活動に取り組む専門家と現地調査を行い、空き家にある柿の木3本の樹皮に傷を確認したほか、柿の実をかじった痕跡やふんも見つけたということです。
出没したのは、体長122センチメートル、体重53キロのメスの成獣とみられます。
(NPO法人四国自然史科学研究センター・山田孝樹センター長)
「当センターが把握している限りでは、(ツキノワグマの)集落への出没は把握しておらず、(県内では)初めて」
「今の時期は冬眠に向けて食物を大量に食べる時期になるので、そうしたタイミングで集落付近にある、人が利用しない柿が大量にあったので、そうしたものを利用しに来たのでは」
「そもそもクマが生息域にある集落ですので、今回のように出没してしまう可能性は全くないとは言えない状況になる」
山田さんによりますと、クマが集落に出没しないよう、誘因物となる放置された果樹を撤去するなど、クマを寄せ付けないような対策が効果的だということです。
(12/02 00:00 四国放送)
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