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青春かけて「ちはやふる」 城ノ内・百人一首部 かるたの甲子園へ【徳島】(徳島県)



畳の上の格闘技ともいわれる「競技かるた」で県大会を勝ち抜いた、城ノ内中等教育学校・百人一首部。

7月19日に、全国大会の試合本番を迎えます。

青春をかけて、かるたに挑む高校生を取材しました。

■城ノ内中等教育学校・百人一首部

(上の句)
「たち別れ いなばの山の 峰に生ふる」

ここは、城ノ内中等教育学校・百人一首部。

高校生11人と中学生15人が平日の放課後、一緒に活動しています。

高校生は、6月8日に行われた県大会の団体戦で優勝し、7月19日に滋賀県の近江神宮で開かれる、全国高校選手権大会に出場します。

■部長と主将

(城ノ内中等教育学校 百人一首部・坂口絢香 部長(高3))
「アットホームな部活、前期生と後期生がそれぞれで学年を超えて喋ることが多いので、騒がしい雰囲気の時が多いです」

(城ノ内中等教育学校 百人一首部・岡本大河 主将(高1))
「でも、勝つときはちゃんと勝ちに行きましょうって目標を立ててる部活かなって思います」

教室から賑やかな声。

部長の、坂口絢香さんです。

この日は、文化祭の準備。

クラスメイトと、クラスTシャツのデザインを話し合っていました。

(城ノ内中等教育学校 百人一首部・坂口絢香 部長(高3))
「襟付きだったら6年(高3)って分かる」
「(Tシャツの)後ろに、全員の名前かいたよね」

授業が終わって向かうのは、百人一首部の部室。

箱からカルタを取り出して、練習の準備をします。

■「競技かるた」とは

競技かるたは、1対1の勝負。

下の句が書かれた100枚の札の中から、無作為に選んだ25枚を自分の陣地に並べます。

読み手が上の句を読むと、その続きの下の句を見つけて札を取り合い、先に自分の陣地から札が無くなると勝ちです。

相手の陣地の札を取った時は、自分の陣地から札を送ります。

団体戦には5人が出場し、勝った人数で勝敗を決めます。

■畳の上の格闘技

「城之内ファイト〜!ファイト〜!」

百人一首は、畳の上の格闘技。

部長・坂口さんの表情も、教室にいた時とはガラッと変わりました。

持前の粘り強さで、一枚一枚札を取っていきます。

■メンバー全員仲良し

(城ノ内中等教育学校 百人一首部・坂口絢香 部長(高3))
「城ノ内の強みはメンバー全員の仲がいいことと、中学の頃からやっているので」
「すぐに大会にでられることが強みだと思う」

しっかり者で、みんなをまとめる坂口さん。

高校生の部員11人のうち、7人は1年生です。

そんな部長には、頼もしい後輩が。

(城ノ内中等教育学校 百人一首部・坂口絢香 部長(高3))
「主将の大河くんは本当に信頼できる子、明るいし声が大きく、周りをしっかり見てくれるので、いたら心強い」


1年生ながらチームの主将を務める岡本大河さん。

音にすばやく反応し、勢いよく攻めるのが強みです。

(城ノ内中等教育学校 百人一首部・岡本大河 主将(高1))
「中1からかるたを始めて、中2で自分のかるたが掴めてきて、よく主将に選ばれていたのでその経験を活かして」
「楽しいけど勝つときは勝つみたいなかるたをしていけば、緊張とかはあまりないかな」

体全体を使って札を奪い合う「競技かるた」。

練習の激しさは、こんなところにも表れます。

(城ノ内中等教育学校 百人一首部・岡本大河 主将(高1))
「これが中1からずっと使い続けて、びりびりに破けてる、ここにケガとかしたときは大激痛」

■独自の練習方法

「競技かるた」で大切なのは、勢いだけではありません。

城ノ内、独自の練習方法があるんだとか。

試合前に、札の場所を暗記すると…?。

(城ノ内中等教育学校 百人一首部・坂口絢香 部長(高3))
「覚えた札を全部逆さまにして、裏返しのまま読まれた当たり札を触れるかなっていうのを練習しています」
「神経衰弱みたいに、ちゃんと位置を覚えていないと取れないみたいな感じが難しいんですけど、暗記の練習にはなるかな」

(上の句)
「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の」

■全国選手権に向けて

(城ノ内中等教育学校 百人一首部・岡本大河 主将(高1))
「自分のカルタが全国にどこまで通用するのかと、自分たちのカルタが周りとどんな違いがあるのか、考える全国大会にしたい」

(城ノ内中等教育学校 百人一首部・岡本大河 主将(高1))
「自分のカルタが全国にどこまで通用するのかと、自分たちのカルタが周りとどんな違いがあるのか、考える全国大会にしたい」

(城ノ内中等教育学校 百人一首部・坂口絢香 部長(高3))
「楽しめたらいいかなって思う。勝ちにこだわるのもいいけど、最後まで自分らしく楽しめたらいいかなって」
「後輩たちと、いい思い出が作れたら」

(上の句)
「ちはやふる 神代も聞かず 竜田川」

■かるたの甲子園は7月19日

集中力・瞬発力を活かして戦略的に戦う「競技かるた」。

城ノ内は7月19日、かるたの甲子園に挑みます。

(07/17 18:45 四国放送)

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