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「にし阿波」を撮り続ける 徳島市で2つの写真展【徳島】(徳島県)



県西部に暮らす人々の姿を写した写真展が今、徳島市で2つ開かれています。

まずは、フォーカス徳島でも何度かご紹介した、吉野川市在住の写真家・小倉隆人さんです。

会場の阿波銀プラザには、小倉さんが、県西部の傾斜地集落で生活する人々を撮影した写真、100点が展示されています。

つるぎ町一宇・赤松地区の干し柿づくり。

かつては、地元の名産品として知られ、50軒の農家が作っていましたが、今では数軒にまで減少しました。

伝統を守ろうと奮闘する姿をとらえています。

これは、天日干ししたススキなどを肥料用に保存する「コエグロ」。

世界農業遺産に登録された「にし阿波の傾斜地農法」の象徴ともいえる光景です。

小倉さんは、東京でフリーのカメラマンとして活動していましたが、10年前に帰郷。

以来「にし阿波」の風景を撮り続けています。

(写真家・小倉隆人さん)
「非常に素朴な今と戦っている人たち、これを撮るのは本当に嬉しい、楽しい」
「80歳まではしっかり撮りたい」

小倉さんの写真展は5月11日まで、徳島市の阿波銀プラザで開かれています。

こちらは、カナダ出身で地域おこし協力隊として活動しながら、県西部の風景を撮り続けている、ジョンソン・ベサニーさんの写真展です。

この写真展は、にし阿波の風景や生活など地域の魅力を多くの人に知ってもらい愛着を持ってもらおうと、にし阿波観光圏協議会が開きました。

会場には、県西部の阿波踊りや、三好市などの山で見られる雲海など、四季を感じさせる写真34点が展示されています。

こちらは茶摘みの様子を収めた一枚。

にし阿波に暮らす人々のつながりの深さがうかがえます。

ジョンソン・ベサニーさんの写真展は5月29日まで、徳島市のアスティとくしまで開かれています。

(05/02 18:15 四国放送)

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