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新ホールの「公約」実現困難 知事陳謝も24億円増額で再々公募へ【徳島】(徳島県)



県議会11月定例会は12月3日、代表質問が行われ、後藤田知事は、新ホール整備計画について公約の実現が困難との認識を示し、陳謝しました。

その上で、ホール整備は「必ずやりきる覚悟」と述べ、事業費を増額し、改めて事業者を公募する考えを示しました。

県は2日、藍場浜公園での新ホール整備を担う事業者の再公募について、参加の意向を示す事業者が現れなかったため、前回の公募に続き中止すると発表しました。

3日開かれた県議会の代表質問で、県議会自民党の山西国朗議員から再公募中止に対する所見を問われた後藤田知事は、資材や人件費の高騰に抗えなかったとしたうえで、次にように述べました。

(後藤田知事)
「私が公約に掲げた整備コストの大幅な削減、任期内の工事着手は事実上困難となった」
「一日も早い新ホール完成を待ち望む県民、および県議会のみなさまにご心配をおかけすることとなり」
「この場をお借りして率直にお詫び申し上げたい」

一方で、新ホール整備の今後については。

(後藤田知事)
「建設業界における需要供給バランスの動向など、現状を見ながら必ずやり切る覚悟で、確実な整備に向け粘り強く取り組んで参りたい」

このように述べ、藍場浜公園での事業継続に強い意欲を見せました。

これに対し山西議員は、工事費の増額や工期の延長は避けられないとして、知事の考えを質しました。

(後藤田知事)
「機能的な仕様を維持し整備を進めるには、事業費や工期の見直しが必要である」
「増額は避けられないものと考える」

後藤田知事はこのように述べ、建築資材の高騰を考慮すると、現在162億円の工事費が「約186億円」になるとの認識を示しました。そのうえで、他県の事例などを参考に、新たな完成時期や整備手法を早急に示し、改めて事業者の公募を行う考えを明らかにしました。

(12/03 18:15 四国放送)

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