■県立近代美術館の「贋作」絵画 科学調査のため東京へ 徳島】(徳島県)
県立近代美術館が6700万円あまりで購入し所蔵していた絵画が「贋作」と判断された問題で、本格的な科学調査に向けて、7月15日に作品の梱包作業が行われました。
県立近代美術館がジャン・メッツァンジェの「自転車乗り」として1999年に6720万円で購入し、「贋作」と判断された作品。
この作品の本格的な科学調査を、東京の東京文化財研究所で行うことになり、美術館で15日、作品を移送するための梱包作業が行われました。
科学調査は、東京文化財研究所の協力のもと、電磁波や、顕微鏡などを使い、塗り方の構造や絵の具の成分の分析などを行い、制作年代の判断に役立つ情報が得られるかどうかを調べます。
文化財研究所から提供された分析データを基に、今後の研究に役立てるための資料を美術館が作成し結果を公表します。
この科学調査によって真贋の判断が変わることはないとしています。
(県立近代美術館・竹内利夫 上席学芸員)
「この贋作者の人がほかにもたくさん作品を描いているという話なので、似た事案が将来発覚する可能性がある」
「その時に、どこから調べたらいいのかっていう手掛かりは、多ければ多いほど調査がはかどると思いますので」
「そういうところに役立てたい」
作品は16日、東京に移送され、科学調査の結果は9月以降に判明する見込みだということです。
(07/15 18:31 四国放送)
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