■徳島の風景をSNSで発信 人気アカウント「あわを。」って?【徳島】(徳島県)
徳島の風景映像をSNSで発信し、総フォロワー数15万人以上の人気アカウントがあります。
アカウント名は「あわを。」
いったいどんな人が発信しているのか、カメラが迫りました。
インスタグラムの中に広がる徳島の美しい風景。
1本10秒程度の短い動画。
徳島の見慣れた景色や、季節の移ろいをおさめた絶景。
どこか、懐かしさを覚える一瞬を切り取っています。
動画は400本。
多いもので170万回以上も再生され、7万以上の「いいね」がつくなど、今、大きな反響を生んでいます。
アカウントの名前は「あわを。」
「あわを。」こと、徳島市在住の映像クリエイター、西中祐貴さん36歳です。
(あわを。さん)
「こんな感じで撮るんですよ、この辺を切り抜いて編集でつなげていく」
「自分の目だけ信じていて、この画角映えそうだなとか、きれいなとか、日の光の当たり方とかパッと気づいたら撮る」
「全然テレビ局のカメラマンと、まったく違う感じじゃないかなと思う」
撮影に使っているのは、主にiPhoneのみ。
「あわを。」のアカウントを始めたのは2年前。
今では、SNSの総フォロワー数が15万人以上。
その人気から、自治体や企業などの動画制作の依頼も舞い込むようになりました。
(あわを。さん)
「インスタグラムを始めるきっかけも、飲食店の応援をしたい、コロナがあって飲食店が大変だったので、飲食店(アカウント)だけをやっていた」
「風景や観光地行って撮るのも好きだったので、『別でやってみたら』妻の一声があって始めたのがきっかけ」
「最初は仕事にするつもりはなくて、自分の趣味の延長」
「あわを。」さんの取材に同行させてもらいました。
歩いて撮影ポイントを探します。
着いたのは、徳島市の立体交差が見渡せる場所。
(あわを。さん)
「車が走っているところと、汽車が走っているところが一緒に映るのと、背景に眉山も映る僕結構好きな風景」
「高速バスで帰ってきて、あそこを通ったら徳島に帰ってきた気がしますとか、コメントをもらえるそういうのが良いなと思う」
続いて訪れたのは、徳島市役所の隣にある幸町公園。
ここでは今、タイワンフウの葉が色づき始め見頃を迎えています。
(あわを。さん)
「めちゃめちゃきれい」
キョロキョロと周りを見渡す、「あわを。」さん。
歩き回りながらお気に入りの画角を探し続けます。
(あわを。さん)
「結構ずっと歩いていることが多い、めっちゃ変な人みたいに見られる」
「これをきれいに撮って『こんなところあるんだ』と見に来てくれる人増えたらい」
完成した動画がこちら。
大阪生まれで香川育ちの、「あわを。」さん。
徳島に来るまで、さまざまな紆余曲折がありました。
(あわを。さん こと・西中祐貴さん)
「24歳で接骨院を開業し、正直、最初のスタートは上手くいき」
「そこで調子に乗って介護事業に手を出し、そこからうまくいかなくて、すぐ運転資金もなくなり、借金4000万円ぐらいに」
接骨院の経営などで、どうにか借金は完済することができたものの…。
(あわを。さん こと・西中祐貴さん)
「やっぱり仕事、仕事となり、僕再婚なんですが、前の家庭はほぼほぼ家にいなかったし、子どもの面倒も見てなかったし」
「そうなると離れていく、そのまま離婚になって、30歳の時は何もない状態、ボロボロ」
その後、今の奥さんと出会い、再婚を機に3年前、徳島に移住。
6人の子どもの父となりました。
移住してすぐの「あわを。」さんの目に飛び込んできたのは、徳島の空の広さ。
(あわを。さん )
「一番思ったのは『空がめっちゃきれい』と思った。自然が豊かな所だとすぐわかった、これを発信していったら」
「当たり前すぎて知らない徳島の風景が、もっとみんなわかってくれるかな、気づいてくれるかな」
傷ついた「あわを。」さんの心だからこそ気づいた、徳島の風景の美しさ。
そして、徳島で見つけた「あわを。」という新たな生き方。
(あわを。さん )
「マイナスなイメージを自分の街に持っている人が多くて『いやそうじゃないんだよ』、うわっと感動するようなところとかいっぱいあるのにと思う、(これからも)多くの人に伝えていけたら」
新鋭の映像クリエイター、「あわを。」さん。
きょうもiPhone片手に、まだ見ぬ徳島の魅力を探し続けます。
(12/10 18:26 四国放送)
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